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ランニング雑感 Archive
EnjoyRunning・2
- 2009-08-19 (水)
- ランニング雑感
EnjoyRunning:マラソン大会で完走を目指している人(7時間以内)。
第1回目の前回は、大会エントリーの話をしました。そして、今回からはいよいよ大会に向けたトレーニングの話に入っていきます・・・。
マラソンブームの引き金ともなった「東京マラソン」のテレビ中継を観戦し、はじめてマラソンを完走してみたいと思った人は多いと思います。また、自分自身の健康を意識してランニングをはじめる人も多いことでしょう。
と、誰でも手軽にはじめられる点が、ランニングの最も魅力的な部分であり、現在のランニングブームを支えている大きな要因であることは間違いありません。特に、はじめてマラソンに挑戦する人の中でも、純粋に完走だけを目標にしている人は、逆にその魅力により強く引かれていると感じますが、いかがでしょうか?
では、ランニング経験がほとんど無く、単に完走のみを目標にしているレベルの人が、日々のトレーニングの中で最初から長時間のジョギングやスピードをあげたランニング等は、やはり必要なのでしょうか?
実は、ランニング経験の無い人や健康志向の強い人ほど、最初から一気に走り出す傾向が強いと感じます。ところが、その気持ちも一気にしぼみ、せっかくはじめたランニングをやめてしまう人も意外に多いとも感じます。と同時に、最初から怪我や故障をしてしまい、泣く泣く断念する人も最近多く見かけます・・・。
今更言うまでもありませんが、マラソンで最も重要な部分は、呼吸や心臓ではなく、長時間動き続けることのできる「脚(筋肉)」です。その脚つくりをするために、日々のトレーニングの中で、長時間のジョギングやスピードをあげたランニングを実施するのです。
特に、長時間動き続けることのできる脚つくりは、初心者の人であればあるほど、大切なことです。ところが、完走を目指す人の脚つくりとして、最初から長時間やスピードをあげたランニングは、故障や怪我をする大きな要因となり、逆におすすめできません。
なぜなら、ランニング経験の無い人や健康志向の強い人は、傾向的に体重の重たい人が多く、ランニング時の膝や腰への負担が大き過ぎるからです。そこで、最初はウォーキングから入ることを推奨します。
具体的には、ダラダラ歩くのでなく、早歩きです。と言いながら、これまで運動習慣の無い人にとっては、早歩きもかなりの負担となります。そこで、最初の10分間を普通どおりに歩き、次の5分間を早歩きにするのです。そして、これを1セットとし、交互に繰り返すようにすると、身体への負担もかなり軽減されます。※特に、初心者の人は体型や体力の個人差が大きいので、他人との比較を控え、自分のペースを守るようにしましょう。
次回は、更に詳しく考えていきます。
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ExpertRacing・1
- 2009-07-29 (水)
- ランニング雑感
◆ExpertRacing:マラソンで4時間以内を目指す人。
はじめに、4時間以内と言っても、実は目標が3時間30分であったり、3時間突破(サブスリー)であったりと、レベル間や走力に大きな幅があります。また、その違いは見た目の時間差以上に大きく、ひと括りで考えていくことには、かなりの無理があります。
そこで、これから考えていく「4時間以内を目指す人」のレベルとして、3時間40分程度までをひとつの目安として話をすすめていきます。それは、1kあたりのペースに換算すると、5分前後あたりから5分40秒をきる程度のペースとなります。
前回、5時間以内を目指す人のペースは、日々のジョギングペースとほぼ同じであると、話をしました。では、4時間以内を目指していく人の場合は、どのようになるのでしょうか?
スピード的な話からすると、1kあたりのペースが5分前後にアップし、それを最後まで持続していく走力が求められます。そのためには、5時間以内を目指す場合にはあまり重視されていなかった、スピード的な要素も必要になってきます。
具体的な言い方をすると、10kで50分を突破するスピードが必要となってきます。つまり、1kあたり4分台のペースで10kを走り通せるスピードです。そのためには、単純にジョギングペースだけのランニングでは、これまで突破してきた壁と同じように、4時間を突破していくことは難しくなってきます。
そして、もうひとつの重要な要素として、スタミナがあります。それは、トレーニングの段階において、30kをある一定のペースで走り切れるスタミナと、より正確なペース感覚がひとつの目安となってきます。
と、このように話をしていくと、必要以上に難しく考えたり、ある日突然、身の丈を大きく逸脱したスピードトレーニングを開始する人が必ず出てきます。そして、その結果、故障や怪我をしてしまうケースが後を絶ちません(涙)・・・。
どんなレベルの人でも同じですが、何事も一気に上げ過ぎないことが大切です。経験的な話になりますが、走行距離を例にとっても、1ヵ月あたり2割程度のアップまでです。具体的には、月間走行距離が200kの人なら、250k前後でとどめるようにしましょう。
また、マラソンを目指していくトレーニングで大切なことは、自分自身にとって凄いトレーニングを実施するのでなく、良いトレーニングを継続していくことが重要なポイントです。それは、故障や怪我を防止することにもなり、身の丈にマッチングしたトレーニングの継続へと・・・。
特に、4時間以内を目指す人は、記録に対する意欲や意識がこれまで以上に高まってくるレベルでもあります。それだけにまずは、これまで同様、無理のないトレーニングの継続を意識していきましょう。
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BiginnerRacing・1
- 2009-07-21 (火)
- ランニング雑感
◆BiginnerRacing:マラソンで5時間以内を目指す人。
マラソンに挑戦するとき、「5時間以内で完走をしたい」と考えている人は多いと思います。それは、制限時間が5時間と言うマラソン大会も多く、ひとつの目安にし易いこともあります。※最近では、制限時間を5時間以上に設定する大会も多くなってきています。
では、5時間以内で完走するには?
最初からイーブンペースを守ったとして、1kあたり7分数秒のペースを刻む必要があります。しかし、実際のレースでは、周囲の人たちに引っ張られるかたちで前半が速くなる傾向が強く、結果的に後半は7分よりペースダウンするパターンが多くなります。ところが、30k以降を歩きだしたり、長時間立ち止まるようなことになると・・・。
そのため、5時間以内の完走を目指すには、動き続けることから走り続ける脚力とスタミナも必要になってきます。同時に、ある程度正確なペース感覚も必要です。別の言い方をするならば、「マラソンに挑戦する」と言うことから、「マラソンを攻略する」となり、より継続したトレーニングが必要不可欠となってきます。
だからと言って、無謀なトレーニング計画はご法度です。具体的には、週末毎に40k走を実施したり、心肺機能を高めるためにインターバルトレーニングを取り入れたりすることは不必要とは言いませんが、かなり無謀です。なぜなら、5時間以内の完走を目指す人にとって、量や強度が高過ぎて故障や怪我をするリスクが一気に高まるからです。※と言うより、ほぼ間違いなく故障や怪我をするでしょう。
実は、ほとんどの人が、ジョギングと思って走っているペースは、1kあたり7分から8分程度のペースになっているケースが多く、5時間以内で完走を目指すペースとほぼ一致します。逆に、よりゆっくりな1kあたり9分とか10分以上のペースで走り続けることの方が意外と難しいのです。つまり、5時間以内の完走を目指す人にとって、普段それほど意識しないで走っているジョギングこそが、5時間以内で完走するための最適なペース走とも言えないでしょうか?
以上のことから、5時間以内の完走を目指す人の大まかなトレーニングポイントとして、◆ポイント1).故障防止のため、無謀なスピードトレーニングやロング走は極力避ける。(日々の継続を重視する)◆ポイント2).日々の日課となっているジョギングペースを重視する。(ペース感覚をより高める)・・・以上の2点に集約され、とてもシンプルになりますね。
もちろん個人差もありますが、皆さんはいかがでしょうか?
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EnjoyRunning・1
- 2009-07-07 (火)
- ランニング雑感
表題にある突然の「EnjoyRunning」とは?
実は、今回からトレーニング計画やマラソン対策について、もう少しレベル(走力)別に細分化し、それぞれについて考えていきます。具体的には、主に次のような三つのレベルが中心となります。
◆レベル1).EnjoyRunning:マラソン完走を目指す人。◆レベル2).BeginnerRacing:マラソンで5時間以内を目指す人。◆レベル3).ExpertRacing:マラソンで4時間以内を目指す人。・・・以上、三つのカテゴリーです。もちろん、この三つに該当しない人も、トレーニングの流れや考え方等を参考にしていただければと思います。
では早速、「EnjoyRunning」の1回目です。
はじめに、マラソン完走を目指す人は何からはじめれば良いのでしょうか?
様々なことが頭に浮かぶと思いますが、最初にすることは目標とするマラソン大会にエントリーすることです。意外なことかもしれませんが、トレーニングを開始することより大会にエントリーすることが第一です。
その理由として、数ヶ月先のマラソンを目標にトレーニングを開始しても、走ることに対するモチベーションをキープしていくことが、かなり難しくなってくるからです。※特に初心者の人は難しい傾向にある。
このことについては、何度かこのブログでも記載してきましたが、ランニングは単純動作を繰返すだけの運動なので、誰でも気楽にはじめられます。しかし、その反面、直ぐにあきてしまいます。そのため、ベテランランナーの人でも長期展望に立ったトレーニング計画を実行していくことは、簡単なことではありません。
また、ランニング経験が無いのに、「来年のホノルルマラソンを目指します」と、話す人は意外といます。しかし、それを実行できた話はあまり聞いたことがありません。ところが、最初に勢いで年内のホノルルマラソンや、直近のマラソン大会のエントリーをしてしまった人は・・・。
皆さんの周りではいかがでしょうか?
一方で、ランニングブームの影響もあって、各種マラソン大会のエントリー受付開始がどんどん前倒しになる傾向にあります。特に、人気のある大会は、4ヶ月とか半年前あたりからエントリー受付を開始し、しかも数日で定員オーバーになる大会も多くなっています。
そんなことを考慮すると、「最初に目標のマラソン大会にエントリーする」と言うことは、どんなレベルの人にとっても共通項目になってきているのかもしれませんね。
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マラソンシーズン総括
- 2009-04-14 (火)
- ランニング雑感
新年度もスタートしましたが、今回は2008年11月から2009年3月までのマラソンシーズンを振返ってみます。
はじめに、「マラソンシーズンを振返る」と言っても、私がコーチしている選手達についてです。もちろん皆様方それぞれが、マラソンシーズンに対する時期やマラソンを走る回数等の捉え方や考え方は違って当然のことなので、これから話すことが全てではありません。この点は、誤解の無いようにお願いします。
次に、私がコーチする選手の中から昨年の11月から先月までの間、マラソンをメインに取組んできた選手の記録や結果を○×方式でまとめてみました。しかし、走力の違いやマラソン歴のバラツキも大きく、ある程度正確な傾向を得るために、次の条件を満たした選手のみに関してピックアップしました。※選手と言っても、もちろん全員が市民ランナーです。
◆条件1).安田がコーチして少なくとも1年以上継続している(安田式トレーニングを理解している)。◆条件2).年間を通じて安定した練習の流れをキープしている(故障や怪我が少ない)。◆条件3).過去にフルマラソンを10回以上は完走している(経験が豊富である)。◆条件4).2008年9月からマラソン練習を開始し11月までの間、坦々と走り込みに集中できる(生活リズムや精神的にも安定している)。◆条件5).男子選手なら2時間50分以内、女子選手なら3時間20分以内の走力を持っている。・・・以上、5点の条件を満たしている選手をピックアップし、その選手の結果を下記の表にまとめました。※女性ランナーばかりになってしまったのは、特に意図はなく偶然です(笑)。
●● | 2008年11月〜2009年3月(3時間20分以内女子選手) | ●● | |||||
No | 選手名 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | マラソン自己記録 |
1 | M ・ K A | ○ | → | → | → | ◎ | 2時間55分21秒 |
2 | M ・ S A | ○ | → | → | → | ◎ | 2時間54分07秒 |
3 | M ・ T A | ◎ | → | → | → | ○ | 2時間48分54秒 |
4 | A ・ K A | ○ | → | → | → | ○ | 2時間49分24秒 |
5 | M ・ K O | ○ | → | → | → | ○ | 2時間38分51秒 |
6 | S ・ S A | × | → | ◎ | → | → | 3時間14分55秒 |
7 | M ・ Y A | ◎ | → | ○ | → | × | 2時間54分19秒 |
8 | M ・ S I | ◎ | → | ○ | → | × | 2時間49分21秒 |
9 | K ・ I S | × | → | ◎ | → | × | 3時間19分25秒 |
10 | Y ・ M I | × | → | ○ | → | × | 3時間7分27秒 |
◎=自己新、○=目標タイム達成、×=目標タイム未達、→=出場無 |
上記の一覧表を見て、どのように感じるでしょうか?・・・結果や記録を分析していく方法は様々で、一方的な見方にならないようにすることが重要と考えます。・・・と言いながら、私も偉そうにコメントできるほど、専門的な知識を持っている訳ではありませんが、コーチとして幾つか気のついた点を挙げます。
◆分析1).5ヶ月で2回もしくは、3回のマラソンを出走し、全ての選手が2回目のマラソンは好走した。◆分析2).3回のマラソンを出走した選手全員が、3回目のマラソンを失敗した。・・・以上のように大きく2点に集約されます。まさに見たまんまですね(笑)。しかし、過去に5ヶ月間で3本のマラソンを走り、パーフェクトな結果を残したケースもあります。また、11月に1本目を走り、3ヶ月あけて失敗したケースもあります・・・。
マラソンは、単に積み上げてきたトレーニングの内容だけでなく、当日の天候や本人の体調等に大きく左右される競技です。そして更に、本人の精神的部分(メンタル面)の微妙な変化によっても、結果が大きく左右される特性もあります。つまり、成功した時は、精神的に高揚できるようなことがあったかどうか・・・。また、逆に失敗した時は、仕事や家庭等で何かトラブルがあったかどうか・・・。更には、必要以上にプレッシャーを感じたりしていなかったかどうか・・・。
単に、見かけの良し悪しだけでなく、狙ったマラソンに向けた気持ちの変化も一緒に分析していくことはとても重要です。皆さんも昨年度出走したマラソンを振返り、どんな気持ちで走り込み、どんな気持ちでスタート地点に立ったのかも思い返し、今後の貴重な財産にしてほしいと思います。
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新年度スタート!
- 2009-04-01 (水)
- ランニング雑感
今日から平成21年度のスタートです!新たな気持ちで頑張って行きましょう!!
また、季節もこれからどんどん暖かくなっていきます(暑くなってくる)。まさに絶好の行楽日和と言ったところでしょうか。もちろんマラソンも・・・と、言いたいところですが、これからは気温と湿度がどんどん高くなり、紫外線も強くなっていきます。おまけに身体が暑さに慣れていません。
つまり、残念ながらマラソンをはじめ、長距離走にとっては、厳しいコンディションになっていくのです。そして、これから8月あたりまでの季候は、ランナーにとって自然の猛威にさらされる最も過酷で危険な季節に突入すると言っても良いでしょう。
・・・と、脅すつもりは毛頭ありませんが、ランニングにとって最も危険なコンディションのひとつが、気温と湿度が高くなることなのです。だからこそ給水をはじめ、正しい暑さ対策を確実に実施しながら楽しいランニングライフを継続してほしいと思います。
また、気温や湿度が高くなってくるこれからの季節に、無理を押してフルマラソンに挑戦する必要もありません。それは、あまりにも過酷なコンディション下で無理をすると、身体に残ったダメージが尾を引き、秋以降のマラソンシーズンまで影響するケースも少なくないからです。
そのため、8月あたりまでの時期は、逆に比較的短い距離のレースをピックアップし、出場することをおすすめします(可能なら10k以下)。特に、マラソンを中心に走ってきた方にとっては、違ったスピード感や爽快感を体感できるはずです(苦しみも)。
そして、この時期に短い距離のレースを走ることで、マラソンと違う刺激も筋肉に入り、スピード強化にもつながります。もちろん短い距離のレースを走ったからと言って、直ぐにマラソンの自己記録更新につながる訳ではありませんが・・・。
しかし、マラソンを走ったことによって蓄積された肉体的疲労や精神的な疲労をリフレッシュし、もう一度モチベーションを高めたり、マンネリ化を防止するにはとても有効的です。それは、長くランニングと付き合っていく上で、とても重要なことです。
このように、春先は短い距離のレースでスピード強化・・・、夏は走り込み・・・、秋から冬はマラソン・・・と、季節の変わり目等をうまく活用し、トレーニング内容に変化をつける方法を一般的に、「期分け」と言います。
皆さんも、新年度がスタートしたこの時期に、昨年度までのトレーニングの流れや出場したレースについて振り返り、平成21年度の年間計画を考えてみましょう!
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飲んでますか!?
- 2009-02-10 (火)
- ランニング雑感
「飲んでますか!?」・・・いきなり凄いタイトルですが、もちろん練習中の給水です(笑)。
さて、マラソンシーズン真っ只中です。それに伴い全国各地で様々な練習会が開催されております。かくいう私もほぼ毎週末に千葉県富津市富津公園内で練習会を主宰しております(富津合同マラソン練習会)。
当然のことながら練習会は走ることが中心なのですが、様々なスタイルや方法があります。もちろんどの練習会が良いとか悪いとかの線引きは無く、参加する方々の走力や目的に沿って自由に選択し、充実した練習を継続してほしいと思います。
ところが、どの練習会でも最重要な点で共通したことがあります。・・・それは、給水です!
至極当然のことですが、どんな練習会でもこの給水を怠ると必ず練習の目的や効果を得ることは難しくなってきます。また、逆に長距離走は一人でも大丈夫と言う方でも、給水を途中でとりながら、なおかつ給水ロスを無くし一定のペースを保つのは意外と難しいものです。
特にこの時期は、夏場と違い気温が高くないので、給水を軽く見がちになります。確かに気温は低いので、夏場より走り易いのは事実です。ところが湿度も低く給水をとらずに長距離を走ることは、逆にとても危険なのです。これは実際のレースでも同じです。冬場のレースだからこそ給水ポイントでは、確実に水分補給をするようにしましょう。(専門的な話は割愛します。)
・・・と言うことで、同じ練習会でも給水を担当するスタッフの有無により、その練習成果にもかなりの違いが出てきます。同時に誰でも簡単にできそうな給水スタッフですが・・・、走っている選手に直接給水ボトルや給水コップを手渡しするのは意外と難しく・・・、失敗すると走っている選手へのダメージにも直結する・・・、責任も重大です(汗)。
もちろん富津合同マラソン練習会は、給水スタッフも充実しております。・・・いつの間にか給水王子となった大ベテランのSさん!・・・走る練習をしているのか?給水の練習をしているのか?誰にもわからなくなってきたKさん!・・・今更ながら多くの給水スタッフの方々による献身的なサポートのおかげで、充実した練習会を継続できております。あらためて感謝申し上げます。
今後も多くの方々からの給水サポートを支えにし、充実した練習会を継続していく所存であります。
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年末年始
- 2008-12-29 (月)
- ランニング雑感
2008年も残すところあと数日・・・。今年もまさに、「あっ!」と言う間の1年でした(笑)。皆さんはどんな1年だったでしょうか?
さて、既に年末年始の長期休暇に入っている方々も多いかと思います。そして、ランニング三昧な日々を送るには絶好の連休・・・と、言いたいところですが、現実は大掃除や大晦日、元旦、初詣・・・とビッグイベントが目白押しとなる期間でもあります。おまけに元旦から駅伝中継が、これでもかと長時間に渡ってテレビ放映されます(笑)。
実は、ほとんどの市民ランナーの方々にとって、1年間で最も長期休暇を取得できる時期であるにも関わらず、1年間でランニングを阻害する要因が最も多い時期でもあります。少し極端な話になりますが、年末年始に限っては、「ランニングができない」と最初に覚悟を決め、「走れなくて当然」と肝に銘じることも必要になります。
・・・と言いながら本当に全く走らない訳にはいきません(笑)。特に1月末から3月にかけて開催される各地のマラソンを目指している方々にとっては、この年末年始は走り込みを実施しなければいけない重要な時期でもあるからです。(市民ランナーの方々で、年明けの1月から3月のマラソンで目標どおりの走りができなかった原因を突き詰めていくと、この年末年始にほとんど走ることができなかったことに行き着くケースが多いのも事実です。また、暴飲暴食の影響で体型も変化し、戻せない方々も・・・。)
しかし、最初からランニング三昧の計画を立ててしまうと、先に述べたような多くの阻害要因から計画倒れになるケースが多くなってしまいます。だからこそ最初に、走れなくても当然と覚悟を決め、その中から何ができるかを考え、できることを確実に実行することが大切になるのです。
具体例として、毎日2時間走ろうと決めたにも関わらず、実際は1日60分走るのがやっとだったとします。この場合、自分で立てた計画を実行できなかったことに対する精神的なダメージの方が大きくなります。特に、1年で最も決意新たにする次期であるにも関わらず元旦から、「今年もダメか・・・」とマイナス思考に陥り易くなってしまいます。皆さんの中にもそんな経験をお持ちの方は?
しかし、逆に何とか早朝の短い時間を確保し、30分のランニングを確実に実行することができたとします。そして、たまたま更に30分多く走ることができたとすれば60分となります。そんな時はとてもやる気に満ちてきます。いかがでしょうか?先ほどのケースとは全く逆になり、ランニングに対してもモチベーションが上がるのではないでしょうか?
このように年末年始は、自分自身が自由にできる時間帯をしっかりと把握し、その中で何ができるかを考え実行することを第一にしてほしいと思います。もちろん、そのためには家族や周りとの調整も必要になってきます。しかし、そういったことを考え、周りとの調整をすることは、マラソンを走りきるためにも必要不可欠な能力となります。
同時に、自分を取り巻いている周りの人たちに対し、「あの人の生活は走ることが中心だから・・・」と逆に思わせ、あきらめさせてしまうことも時には必要です。その結果、自分自身が好きなランニングを継続していく上で、必ずプラスに働いていくからです。(家族はもちろんですが、職場の方々へのそう言ったメッセージも時には、有給休暇等を取得する上で話し易くなることもあります。)
貴重な年末年始だからこそ単純に走りこむことだけでなく、好きなランニングを継続していくためにも周りからの理解を取り付けたり、自分自身の生活習慣や生活リズムを改めたりする絶好の機会にしてほしいと思います。
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心をつなぐ
- 2008-12-09 (火)
- ランニング雑感
本格的なマラソン&駅伝シーズンの到来です。既に全国各地で各種マラソン大会が開催されており、これから年末年始にかけテレビ中継も増えてきます。特に、その中においてもすっかりお馴染みとなった正月の箱根駅伝は、長時間中継にも関わらずたいへんな盛り上がりを見せ、駅伝ファンを釘付けにしています。そして、その影響もあってか全国各地で市民マラソン大会同様に各種駅伝大会も盛んに開催されるようになってきております。
そこで今回は、その駅伝の魅力について少し考えてみます。
最初によく人生をマラソンに例える話を耳にします。それは全員が一斉にスタートし、他人と競い合ったり、自分のペースを守ったりしながらゴールを目指す姿は、人生そのものに似ているからでもあります。ところが、マラソンは途中であきらめたり、リタイヤすることができます。実は私も過去に数回、途中リタイヤの経験があります(涙)。
しかし、駅伝は原則として途中で投げ出すことはできません。それは、懸命に頑張ってきた仲間から受継いだタスキを、自分を待っている次の仲間に必ず渡さなくてはいけないからです。つまり、ゴールに向かって走ることに、「タスキをつなぐ責任」が加わるのです。
実はこのようにレース途中、自分の意思で自由にリタイヤできるマラソンより、自分の意思とは関係なくタスキを絶対に次の走者につなぐ責任が伴う駅伝こそが、より人生に近いと言えないでしょうか?
実際に駅伝中継を拝見していると、何人ものライバルたちをゴボウ抜きし、一躍ヒーローになる選手がいます。一方、体調不良等の影響なのか、期待された走りとは程遠い内容にタスキを渡したあと、その場で倒れ泣き崩れている姿が画面にうつし出されることも多々あります。そして、その一喜一憂している選手たちの姿や思いは、私たちの心まで確実に届きます。それは私たちの人生と重なる部分が多いからではないでしょうか?
また、どんな駅伝大会でもチームメートからの期待、家族や仲間たちからの応援・・・等々、タスキを受け取るまでの重圧やプレッシャーはマラソンとの比ではありません。更に、トップでくるのか?競り合ってくるのか?・・・どんな状況でタスキを受け取るのかを自分の意思で決めることはできません。つまり様々な状況を想定し、どんなレースの流れになったとしても、しっかりと自分自身の走りに徹することのできる強い精神力も要求されます。・・・と、そんな駅伝は、まさに人生そのものと感じてしまいます。
そしてこれから、中学生から社会人まで様々な駅伝大会が目白押しとなります。もちろんテレビ中継もたくさんあります。そんな状況の中、選手たちには周囲からの期待や重圧がどんどんかかってきますが、選手たちは頑張らないはずはありません。しかし、上記で述べたように結果の明暗がはっきりするのも駅伝です。だからそこ応援する皆様には、結果の良し悪しに関係なく全力を尽した選手たちを暖かく迎え、ねぎらってほしいと思います。
選手たちはどんな結果であろうと、その駅伝で経験したことを心と身体に刻み、必ず自分自身の人生に活かしていくのだから・・・。
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夏から秋へ
北京パラリンピックも感動的な閉会式を最後に無事閉幕しました。視覚障害者マラソンの部に出場した3名の日本代表選手は、残念ながらメダル獲得や入賞には届きませんでしたが、これまで積み重ねてきた練習の成果を6名の伴走者と共に十分発揮してくれました。また、レース中はコース沿道に、たくさんの日の丸や「頑張れ!」の声援がこだまし、選手・伴走者ともに日本代表としてこれ以上にない幸せを感じながらゴールすることができました。あらためて、ご支援ご協力頂いた皆様に対し厚く御礼申し上げます。
そして、オリンピックからはじまりパラリンピックまで続いた暑くて熱い夏もようやく終わり、日本ではいよいよ「マラソン&駅伝シーズン」の到来です。特に、11月中旬あたりから12月にかけて、大きなマラソン大会が目白押しとなります。皆さんの中にもこの時期のマラソンを目標にしている方が多いのではと思います。もちろん私がコーチしている選手達も、この時期のマラソンを目標にしている選手が多数おります。
また、それに歩調を合わせるように、これから各地でランニング講習会やマラソン練習会等も盛んに開催されるようになります。日頃、一人の練習が多く、長い距離を走ったり、ペースを刻んで走る練習が苦手な方は、こうした練習会等を大いに活用し、目標のマラソンを目指してほしいと思います。かくいう私も千葉県富津市富津公園を拠点に週末を活用したマラソン練習会を開催しておりますので、気楽に参加頂ければと思います(詳細は、RUNWEBのHPをご覧下さいませ)。
このブログでも11月から12月のマラソンを目指した練習や調整方法等を記載していきます。そして、はじめてマラソンに挑戦しようと考えている方、レベルアップを目指す方・・・様々な目的でマラソンに挑戦する方々のヒントになればと考えています。
但し、マラソンを目指す上で最初に認識しておいてほしいことがあります。それは、各人の顔がそれぞれ違うように、マラソンは同じ練習をしたとしても皆が同じ成果やタイムを出すことは、とても難しい競技であることです。つまり、同じ距離を走っても疲労の出方や回復の時間等が微妙に違い、その微妙な違いが数日、数週間、数ヶ月・・・と、積み重なることで、大きな個人差となってくるのがマラソンなのです(そこが、各自のノウハウでもあります)。
逆に言えば、「絶対」と言える練習方法はなく、それぞれが独自の個性的な練習方法で目指せるのが、マラソンと言えるのではないでしょうか。また、単純にマラソンのタイムや結果だけにこだわらず、マラソンを目指していく過程での身体や気持ちの変化。そして、仲間達との練習を楽しんでいくことも、マラソンの醍醐味であることを忘れないでほしいと思います・・・。
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