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2008-07-08

週末合宿

先週の金曜日から2泊3日の日程で北京パラリンピック視覚障害者マラソンの強化合宿を実施しました。場所は、長野県菅平高原です。ご存知のとおり、菅平高原はラグビーやサッカーでの合宿地としても有名な場所です。これから夏本番に向かって菅平高原もたいへんなにぎわいになっていきます。

さて、皆さんも、夏から秋にかけて週末を利用した短期合宿を各地で実施していると思います。また、ほとんどの方が毎日同じようなランニングコースを淡々と走っているケースが多いので、たとえ短期間としても週末を利用した合宿は効果的です。そこで今回は、週末合宿の注意点を考えてみます。

はじめに合宿を立案する際の注意点を幾つかあげると・・・。(1).合宿参加人数&予算の確認。(2).宿泊先の確保&予約。(3).合宿場所へのアクセス方法。(4).練習場所&ランニングコースの確認&確保。(5).給水や距離計等の備品準備。・・・以上、大まかな確認事項としてあげておきます。これ以外でも涼しい高原での合宿は特に、天候が急激に変化する場合が多々あります。夏でも雨や防寒対策の準備はして下さい。

次に週末合宿の内容についてですが、まずは何を目的に合宿を実施するのかを明確にする必要があります。ただ何となく仲間達と合宿を実施したが、内容がハード過ぎて故障や怪我をしてしまうケースは意外と多いものです。同様に、人数が多いと周りの仲間につられて、これまで経験したことのないペースや距離を一気に走り、やはり故障や怪我をし、逆に自信を無くしてしまう方も見受けられます。合宿だからといって、張り切ってしまう気持ちはよく理解できますが、やはり日々のトレーニングと同じ目線に立ち、無理なく余裕を持って実行できる内容を立案してほしいものです。

特に、ランニング経験の浅い初心者の方は、同じLSDでも途中にウォーキングを取り入れ、ランニングと交互に繰り返すことで、無理なく長時間動き続けることが可能となります。スピード練習に関しても、同じインターバル練習ならリレー形式にすることで、走っている仲間を応援したり、フォームを観察したりと、内容の幅が広がります。また、同様に走るだけでなく、普段一人で実施するには難しい基本動作や補強運動を皆で実施するのも意外と楽しかったりします。合宿だからといって、走ることだけにこだわる必要は全くありません。皆で楽しく実施できる内容を考えてみましょう。

(◆初心者合宿例1).1日午前:現地入り。1日午後:3時間LSD(ウォーキングと交互に)。2日早朝:基本動作。2日午前:エンドレスリレー(リレー形式によるインターバル)。2日午後:解散。(◆初心者合宿例2).1日午前:現地入り。1日午前:3時間LSD(ウォーキングと交互に)。2日早朝:散歩&体操。2日午前:基本動作&補強運動。2日午後:エンドレスリレー(リレー形式によるインターバル)。3日早朝:散歩&体操。3日午前:2時間LSD(ウォーキングと交互に)。3日午後:解散。

(◆中・上級者合宿例1).1日午前:現地入り。1日午後:距離走(30k走、他)。2日早朝:軽めのジョギング。2日:午前:スピード練習(1k×10本、他)。2日午後:解散。(◆中・上級者合宿例2).1日午前:現地入り。1日午後:距離走(30k走、他)。2日早朝:軽めのジョギング。2日午前:スピード練習(坂道走×20本、他)。2日午後:2時間LSD。3日早朝:軽めのジョギング。3日午前:ビルドアップ走(20k前後)。3日午後:解散。

以上、ほんの一例です。これに合宿場所の地形や設備(トラックや体育館)の状況を加味できれば、どんな方でも手軽に合宿が立案できます。そして、練習以外の時間は、普段ゆっくりと話すことができない仲間達と、親睦を深めることで合宿の効果は更に増していくことでしょう。

皆さんの実り多き合宿を祈念致します。

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