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2008-08-19

北京へ・3

いよいよ北京オリンピックも開幕し、連日熱い戦いが繰り広げられています。そして、オリンピック連覇のかかった野口選手が欠場した女子マラソンも終了。日本代表選手の中村選手は13位。そして、土佐選手は途中棄権と残念な結果に終わりました・・・。

さて、オリンピックが閉幕すると、今度は北京パラリンピックの開幕です。オリンピック以上の熱い戦いが繰り広げられると期待しております。その北京パラリンピック視覚障害者マラソンに出場する日本代表選手団の最後の強化合宿を15日(金)から17日(日)の日程で、長野県菅平高原にて実施しました。合宿は、各選手が伴走者と共に、それぞれの調整計画に沿った内容を順調に消化することができました。

パラリンピック連覇を狙う高橋選手、勢いのある加治佐選手、持ち前の粘り強さに磨きがかかってきた新野選手。ここまで、3名の代表選手並びに6名の伴走者全員が故障もなく順調に仕上がってきております。マラソン当日まで残り1ヵ月となり、ここからは調整です。既に何度か記載しているとおり、調整の基本は休養です。「焦ったら休養、迷ったら休養」です。

そのパラリンピックですが、オリンピックと違い、各障害やその障害の程度に応じたクラスにわかれて競い合います。そのため、パラリンピックが開幕する前に、各選手は障害の部類や程度を確認する「クラスわけ(メディカルチェック)」を受けなければなりません。よって、第一陣の選手や役員は今月30日に北京入りします。もちろん我々マラソンチームも第一陣です。

つまり帰国する9月19日まで、選手と伴走者は選手村の狭い同室で20日以上もの間、全ての行動を共にします。こうなると、単に走りが合うとか走り易いと言っただけの視点では無くなります。選手と伴走者が生活の全てを共にしていくので、お互いの人間性や性格等が全てぶつかり合い、本音ベースになってきます。そして、お互いにそれらを受け入れることで、はじめて日本代表としてスタートラインに立てるようになるのです。

今回のパラリンピックに向け、選手と伴走者は何度も強化合宿や遠征等を共に乗り切ることで、心をひとつにしていくことができました。ところが、パラリンピックが近づいてくるのに伴い、取材等も増え徐々にプレッシャーを感じてきているのも事実です。

しかし、何度も申し上げているとおり3名の日本代表選手には、固い絆で結ばれた伴走者が各2名ずつおります。そして、これまで様々な苦しい練習やレースを克服してきた3人の絆で、重圧やプレッシャーのリスクは1/3に分散し、同時に3倍の力で克服できると確信しております。

あらためて、皆様の絶大なるご声援をお願い申し上げます。

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