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2008-11-18

東京国際女子マラソン

30回を迎えた東京国際女子マラソンも今年が最後の大会となりました。この大会は、数々の名勝負や感動のドラマを私達にたくさん与えてくれた素晴らしい大会でした。そして、私にとっては選手を指導する難しさや厳しさ、更に選手が成長する感動や喜びを教えてくれた大会でもありました。

2003年の大会から私が指導する選手が、この大会に出場できるようになり、2004年の大会には4名の選手が出場しました。しかもその4名とも市民ランナーにとっては一流の証でもある「サブスリー(3時間突破)」を十分狙える走力を身に付け、自信を持って送り出しました。

◆2004年東京国際女子マラソン:A・K選手/3時間6分46秒(85位/国際の部)、M・SI選手3時間8分19秒(87位/国際の部)、M・KO選手/3時間9分7秒(90位/国際の部)、M・Y選手/3時間25分4秒(109位/国際の部)。

以上のように4名ともサブスリーどころか、3時間5分すら突破できない結果にただ呆然としたことを今でも鮮明に覚えています。同時に、コーチとしての自分自身に対する怒りと情けなさと・・・。そして何より、最後の最後までレースを投げ出すことなく国立競技場に帰ってきた4名の選手に対する申し訳ない気持ちが入り混じり、やり場のない複雑な気持ちにはじめて直面しました・・・。

この大会後、私は二つのことを心に決め、即実行しました。(1).ペースメーカーを付けた練習会を定期的に実施する(富津合同マラソン練習会)。(2).自分自身のために頑張るレースを封印する(ペースメーカー&伴走は除く)。・・・以上の二つを徹底することで、コーチとして離れている選手に対しても真剣に向き合うことを第一に、自分自身の気持ちと行動を改めました。

◆2005年東京国際女子マラソン:M・KO選手/2時間47分45秒=自己新(26位/国際の部)、A・K選手/2時間53分22秒=自己新(33位/国際の部)、M・SI選手/2時間59分00秒=自己新(55位/国際の部)、M・Y選手/3時間12分37秒(100位/国際の部)、M・SA選手/2時間55分49秒=自己新(2位/市民の部)。

◆2006年東京国際女子マラソン:M・KO選手/2時間39分48秒=自己新(9位/国際の部)、A・K選手/2時間49分24秒=自己新(22位/国際の部)、M・KA選手/2時間57分43秒=自己新(47位/国際の部)。

◆2007年東京国際女子マラソン:M・KO選手/2時間44分16秒(12位/国際の部)、※M・SI選手/2時間52分26秒=自己新(24位/国際の部)、A・K選手/2時間59分41秒(58位/国際の部)、M・Y選手/3時間3分49秒(78位/国際の部)、M・KA選手/3時間8分55秒(95位/国際の部)、Y・M選手/3時間17分44秒(115位/市民の部)、S・S選手/3時間18分2秒=自己新(119位/市民の部)。※M・SI選手は10ヶ月前に男の子を出産。今回が復帰レース。

そして、今年は国際の部に5名、市民の部に4名の計9名の選手を何とか無事に送り出すことができました。

◆2008年東京国際女子マラソン:M・KO選手/2時間40分54秒(12位/国際の部)、M・SI選手/2時間49分21秒=自己新(20位/国際の部)、M・Y選手/2時間54分19秒=自己新(36位/国際の部)、M・KA選手/2時間57分47秒(56位/国際の部)、A・K選手/2時間58分52秒(63位/国際の部)、※M・SA選手/2時間59分59秒(18位/市民の部)、Y・M選手/3時間16分6秒(191位/市民の部)、Y・I選手/3時間22分40秒(356位/市民の部)、S・S選手/3時間23分21秒(374位/市民の部)。※M・SA選手は10ヶ月前に男の子を出産。今回が復帰レース。

・・・来年は舞台を横浜に移し、新たな歴史がはじまります。これからもこの大会を目標に、選手達と共に泣いたり笑ったりしながら成長していければと願っています。

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