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2010-03-10

再び世界へ!

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3月6日(土)から1泊2日の日程で、千葉県富津市において、日本盲人マラソン協会主催の強化合宿を実施しました。今回で平成21年度の強化合宿は6回目となり、今年度最後の強化合宿です。※7日(日)は同じ富津市内で開催された「千葉県民マラソン大会」に、特別招待選手として出場しました。

実は、今のような強化対策をはじめたのは、北京パラリンピックの前年にあたる平成19年度からのことです。それまでは、強化対策と言っても選手(※)それぞれの自主性にほぼ全てを委ねる状態でした。ところが、パラリンピックをはじめとする各種大会での目覚ましい活躍や記録向上に伴い、伴走者の確保や練習場所等の問題を、選手だけで対応することが難しくなってきたのです。※以下、視覚障害者の選手を指します。

そこで、日本盲人マラソン協会は強化指定選手制度を立ち上げ、一定の記録を満たしている選手に対し強化対策を実施していくことを理事会で決定しました(詳細は割愛します)。しかし、強化対策と言ったところで、予算をはじめ様々な理由から1泊2日程度の合宿を年に5回から6回程度実施するのがやっとです。

はたしてこれが強化対策と言えるのかどうか?実はこの強化を担当することになった私自身が、最も不安に感じていました。しかし、できないことをなげくより、できることを確実に実行していくことを強化の柱とし、強化合宿をスタートしました。

同時に足場を固める意味からも、合宿の拠点を千葉県富津公園にしました。皆さんもご存知のとおり、この富津公園は世界を目指す実業団チームや箱根を目指す大学チームの多くが拠点にしています。また、都内からの移動も1時間程度とアクセスも抜群です。もちろん、ランニングコースの路面状態も極めて良好で、盲人ランナーにとっての安全確保も万全です。

さて、その強化対策も開始からちょうど3年が経過しましたが、まさに「石の上にも3年」です。この間、様々な方からのご支援とご協力のおかげで、世界を目指せる新たな選手と、その選手たちをサポートする伴走者の発掘と強化&育成も何とか軌道に乗ってきました。

そして、平成22年度は、アジアパラリンピック大会とIPC世界陸上選手権大会のビッグイベントが続けて開催されます。選手にとっては、これまでの成果を試す絶好の機会となります。・・・と言いながらも依然として、選手を取り巻く環境は厳しい状況ですが、これまで同様あきらめず、できることを確実に実行していくスタンスで世界に挑みます。

引き続き、皆さま方の絶大なるご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。

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