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2010-04-14

再びトレーニング計画・2

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今回から「スピード養成期」について考えていきます。

さて、スピードと言う言葉を聞いただけで身体と気持ちが拒絶してしまう人も多いのではと思いますが、いかがでしょうか?それは、出足からスピードを上げていくトレーニングなので、仲間と談笑しながらゆっくり走るようなことは少なく、肉体的にも精神的にも苦しみを伴うからです。かくいう私もスピードトレーニングは苦手でした(涙)。

このように苦手意識を持っている人が多いスピードトレーニングは、長い距離を走る持久系トレーニングと比較した場合、効果があらわれやすいと言われています。それは簡単に言うと、大きな苦しみを伴う分、筋肉や心肺機能にも大きな負担がかかりダメージも大きくなります。しかしその分、回復したときの効果も大きくなるからです。※専門的な話は割愛します。

同時に、トレーニング経験の少ない市民ランナーや初心者の人ほど、その効果はあらわれ易い傾向にあります。しかし、一方でゆっくり走るトレーニングと比較した場合、怪我や故障のリスクは格段にアップします。更に、そのトレーニング効果の持続性や自分自身の持っている能力の限界に到達するのも比較的早いのも特徴です。もう少しわかり易く表現すると、「即効性はあるが、効果の持続性が難しいトレーニング」とも言えます。

つまり、持久系トレーニングのように、走行距離や走行時間を少しずつ伸ばしていくイメージで、スピードを上げ続けたり、そのスピードを長期にわたって持続していくことはかなり難しく、私自身も現役当時は苦労の連続でした。そのため、スピードトレーニングをはじめることは簡単ですが、どのような頻度で、どのような強度で継続していくかの判断がとても難しく、そのことが重要なポイントになってきます。

ひとつの例として、実業団選手(プロ)や学生選手たちは、ハードなスピードトレーニングを定期的にかつ計画的に取り入れています。しかし、5kや10kをはじめとする各種目で毎年必ず自己記録を更新しているかと言えば、決してそうではありません。それは、オリンピックを目指しているような選手でも、自己記録の更新をもう何年も実現していない選手の方が圧倒的に多いのです。

このように、スピードトレーニングは、目に見えた効果を発揮し易い半面、直ぐに頭打ちになってしまうトレーニングであることも、はじめに認識しておく必要があります。

つづく。

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