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2011-01-13

IPC世界陸上競技選手権大会

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IPC(国際パラリンピック委員会)主催のIPC世界陸上競技選手権大会が、いよいよ間近に迫ってきました。この大会は障害者陸上競技にとっては、パラリンピックに次ぐ世界のビッグイベントとなり、パラリンピック同様、4年に1回の開催となります。そして、今回はニュージーランドのクライストチャーチでの開催となります。

既にご存知のとおり、来年はオリンピック&パラリンピックがイギリスのロンドンで開催されます。従って、今大会の成績が、ロンドンパラリンピックに参加する国別出場枠に反映されます。また、更に今大会は、そのロンドンパラリンピックで実施する種目そのものを見直す極めて重要な大会でもあります。そのため、この大会に向けた各選手の取組みや意気込みは、並々ならぬものでした。

しかし、参加標準記録のかつてないレベルへの引き上げ、IPC登録選手制度をはじめとする各種ルールや制度の厳格化・・・等々、この大会に出場するための道程も、かつてない厳しいハードルの連続でした。

そんな幾多の苦難を乗り越え、日本代表選手として今月17日(月)から渡航する日本代表選手は、32名です。それぞれが期待と不安を抱いての戦いとなるに違いありませんが、世界と勝負できる貴重なチャンスです。ここまで蓄えてきた力を何としても出し切って帰国してほしいと、心から願っております。

その日本代表選手団は、18日(火)にニュージーランド到着後、直ぐに「クラス分け」がはじまります。既に、このブログでも説明していますが、障害者の陸上競技は、各選手の障害の種類や程度に応じて、クラスが細かく分類されます。従って、競技以上に、このクラス分けが重要な位置付けとなり、各選手は最も神経を使う部分でもあります。それは、障害の種類や程度が違うと、同じ種目であっても、大人と子供以上のハンディになるケースが多分にあるからです。

「クラス分け」は、まさに障害者スポーツの最重要部分であり、各選手にとっては、「生命線」とも言えます。

さて、実際の競技は22日(土)からとなり、最終種目となるマラソンは30日(日)と、長期間の戦いになります。しかし、ニュージーランドは南半球のため、今は日本と反対の夏です。そのため、現地にてコンディションを整える期間としては逆にとても短く、どの選手も厳しい調整を求められることになるでしょう。

今回、私は日本代表チームのヘッドコーチとして帯同します。至極当然のこととして、かつてない厳しい戦いになることも覚悟していますが、代表選手はもちろん、コーチ陣と監督のパイプ役として・・・。

次回からは、日本代表選手たちの様子や活躍を少しずつ紹介していきます。

つづく。

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