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2011-02-17
第60回別大マラソン大会・下
2月6日の別大マラソン大会に出場した6選手(市民ランナー)の設定タイムと実績タイムは前回のブログで紹介しました。今回は、目標の別大マラソン大会に向けたトレーニングの流れ及び調整のポイントを振り返ります。
と、言いながら結果的には、6選手とも同じようなトレーニングの流れと調整を実施しています。これは、コーチの私が意図的に指示した訳ではなく、個々の調子や体調を重視した結果としてのことです。つまり、その流れは、1月下旬から2月上旬のマラソンを目指しているランナーにとっては、ひとつのトレーニングパターンとして参考になると考えます・・・。
◆ポイント1).昨年11月下旬から12月上旬のマラソンで自己新記録か、それに準ずる記録をマークしている。◆ポイント2).そのマラソン後に故障や体調不良もなく、12月から年末年始のトレーニングで走れなくなるようなトラブルは無かった。◆ポイント3).別大マラソン大会の2週間前と3週間前の距離走をほぼ完璧に実施できていた。
以上のような共通したポイントに絞れますが、特に目新しいことではありませんね。では、各ポイントについて少し解説を加えてみます。
◆ポイント1の解説).「トレーニングの継続」:6選手とも夏以降、大きな体調不良等もなく、秋のマラソンに向けたトレーニングを計画的に継続できていた。◆ポイント2の解説).「自己管理の徹底」:目標のマラソンに向けて、日々の体調管理(食事や睡眠)や身体の手入れについても日常生活の中で習慣化されていた。従って、秋のマラソン後も大きなダメージもなく、通常のトレーニングを短期休養で再開できた。◆ポイント3の解説).「自身の身体と感情のコントロール」:常に全力のトレーニングではなく、メリハリを付けながらトレーニングを継続し、特にポイント練習(距離走)では、より集中していた。
さて、何度かこのブログにも記載していますが、マラソンは道具を使うスポーツではありません。そのため、「走る」だけの単調なトレーニングを如何にして継続していけるかが、最も重要なポイントになります。ところが、単調な上に、たかだた半年や1年程度の継続で目標の記録や成果を出せるほど、簡単なスポーツではありません。そして更に、焦って欲を出し過ぎると必ず怪我や故障をします。これらは、他のスポーツと大きく違う部分(上手い下手がない)であり、マラソンの難しく残酷な部分でもあります。
「努力は簡単に報われない」
今回紹介した6選手(市民ランナー)についても、試行錯誤を数年単位で繰り返しながら身の丈に合ったトレーニング方法やマラソンを体得していきました。もちろん、これからも上記記載のポイントを軸に地道なトレーニングを継続していくことこそが、重要なカギであることは間違いありません。
「継続は力なり」
このように、マラソンは自分自身の目標に到達するまで、膨大な手間と時間がかかるスポーツです。しかし、それが逆にマラソンの魅力であり、ゴール後の深い満足感や大きな達成感につながる部分なのです。
おわり。
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