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2011-02-24

第2回横浜国際女子マラソン大会

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先日の2月20日に、「第2回横浜国際女子マラソン大会」が開催されました。この大会は、本来なら昨年11月に開催される予定でしたが、APEC横浜の開催に伴い、今月にスライドしました。従って、今回の開催は2010年度開催分となるので、今年の11月にもう一度、「第3回横浜国際女子マラソン大会」が開催されます。

・・・と、前置きが長くなりましたが、今回の大会には、私がコーチする女子選手(市民ランナー)も2名出場しました。2選手とも私がコーチする選手(市民ランナー)の中では、比較的トレーニングの流れが安定しており、更に練習量の多いグループに入る選手たちです。

更に、ふたりとも年間を通じて故障や体調不良が少なく、それは「身体が丈夫」であることの裏返しでもあります。また、至極当然のことですが、そのことはライバルより量と質をあげたトレーニングを積めることにもなり、それだけ記録に対する期待や可能性が広がってくることにもつながります。ところが、今回の結果は明暗を分ける内容となりました。

◆K選手:2時間55分49秒。◆O選手:3時間3分16秒。

実は、今回のマラソンを目指した走り込みの中では、若さと勢いのあったO選手の方に記録への期待がありました。もちろん、ベテランのK選手も自分自身の流れを崩さず堅実な走り込みを継続していました。

しかし、実際のマラソンでは、最後まで設定タイムを堅持し、力を出し切ったのはK選手でした。そして、期待のO選手でしたが、設定タイムを維持できたのは、25kまでで、その後は無念の失速・・・。

ふたりの明暗を分けた要因は様々ですが、トレーニングの段階でも設定タイムや走行距離を常に意識しながら走り込めていたのは、K選手でした。そして、O選手に関しては、若さと勢いに任せた内容が多く、逆に自分自身の調子を正確に把握することができていない感もありました。

さて、ベテランの域に入ってきたK選手が初めてサブスリーを達成したのは、2004年1月です。その後も毎年安定した結果と記録を残し続け、今回のタイムは彼女自身にとっては、なんと11回目のサブスリーでした。

一方のO選手は、昨年11月に初マラソンに挑戦し、今回が2回目のマラソンでした。ところが、O選手にとっては、今回も厳しい結果となりました。しかし、マラソンランナーとしての大切な資質である「身体が丈夫」であり、「スピード」と「スタミナ」も兼ね備えています。あとは、焦らず経験を積んでいくことが大切なポイントになるでしょう。

今回のマラソンは、自分自身の体調はもちろん、はやる気持ちを如何にしてコントロールしていけるかが重要なポイントであるかを、あらためて教えてくれました。

「ハーフマラソンは10kの延長だが、マラソンはハーフマラソンの延長ではない」

そして、コーチとしては選手への結果を求め過ぎず、腰を据えてじっくりと向き合っていくことが・・・。

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