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2011-12-13

期分け・30

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今回は、「調整期」のメンタル面について少し考えます・・・。

この調整期は、「狙ったマラソン大会に向け、調子をより高めていく」ことが、重要な目的であると前回記載しました。ところが、目標のマラソン大会から2週間前後を切ってくると、精神的に不安定な状態に陥って、思いがけないトレーニングを実行に移すランナーが多くなってきます・・・。

この調整期の重要な目的のひとつとして、トレーニングの質や量を抑えていくことで、蓄えてきた走力(調子)を引き出していくことがあります。間違っても、トレーニングの質や量をアップさせて、更に上の走力を身に付けていくことではありません。

実はこのような話しをすると、ほとんどのランナーは、「そんなことは常識」と笑っています。ところが、多くのランナーは目標のマラソン大会が近付くにしたがって、大なり小なり、精神的に不安定な状態に陥っていきます。すると突然、「走りこみが不足している」とか、「スピードに自信がない」と本気で考えだし、これまで経験したことのないようなトレーニングを2週間前から実行に移すのです。

更に不幸なことに、、テストの一夜漬け同様、物凄い集中力を発揮し、ハードなトレーニング(調整)を見事に実施します。その結果、精神的にはある程度の不安を解消できるかもしれません。しかし、肉体的には確実に疲労が残るので、かなりの高い確率で目標タイムからは、ほど遠い結果と・・・。※大会直前に故障や怪我をしたり、風邪をひく最大の原因でもある。

そしてゴール後は、「あんなに良いトレーニング(調整)ができたのに」と、直前のハードトレーニングを反省するどころか、次回はもっと追い込むトレーニング(調整)を実行し、更に悪い結果を繰り返すランナーは意外と多いのです。※バーンアウト(燃え尽き症候群)に陥る原因のひとつである。

このように、マラソンは精神的に不安定な状況に陥りやすいスポーツであると感じます。その大きな理由として、既に何度も記載していますが、マラソンは道具を使わず、「心と身体」だけで勝負していくスポーツだからです。

だからこそ、調整期はその不安定になる精神面をいかにしてコントロールするかが、重要な第一歩となります。更に別の言い方をするなら「調整期」は、いかにして「休養」できるかが重要なカギとなるのです。

つづく。

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