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2012-04-11

期分け・41

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マラソンの走り方について、前後半のハーフに分けてどのようなペース配分が効果的かを考えています。これまで、前後半のペース配分を一定に保つイーブンペース型と、後半のハーフをペースアップする後半ビルドアップ型について考えてきました。

その結果、どちらの走法も効率的なペース配分ですが、常にその走法で安定したパフォーマンスを発揮していくことは意外と難しいとの考えに至りました。もちろん、全てがこのとおりとは言えません。しかし、イーブンペース型も後半ビルドアップ型もかなりの経験と走力が要求される走法であることに違いありません・・・。

そして今回は、、最後に残った走法である「後半ペースダウン型(スローダウン)」を考えていきます。ただし、この走法は場当たり的な「前半突っ込み型(後半失速)」とは違いますので、誤解のないようお願いします。

もちろん、どちらも後半ペースダウンする走法なので、常識的にはどちらも良い走法とは言えません。しかし、ふたつのパターンには相違があります。では、最初に何をさかいに「前半突っ込み型(後半失速)」と、「後半ペースダウン型(スローダウン)」とに分かれるかを考えていきますが、そのヒントは何キロ地点からペースダウンしたかを分析していくと判断できます。

それは、自ら経験したランナーも多くいると思いますが、ちょうど中間点をさかいに判断することができます。具体例として、中間点前からペースダウンした場合、高い確率で30k以降は歩く程度のスピードまで失速し、完走することも難しい状況に・・・。ところが、30k過ぎからペースダウンした場合、多くのランナーは何とかゴールまで粘り抜くことができます。そして、ハーフ地点から30k間でペースダウンした場合も高い確率で「前半突っ込み型」と同様になります。

このように分けると多くのランナーは、「そんなことは誰でも知っている常識」と笑います。

しかし、この中間点をさかいにペースダウンするか否かは、実業団選手(プロ)にも当てはまります。特に、最近のレースではペースメーカーがつき、男子マラソンはちょうど1kを3分のペースで刻んでいきます。そして、ほとんどの国際マラソン大会では中間点まで数十名の大集団を形成します。ところが、ほとんどの国際マラソン大会ではそこから一気に集団が崩れていきます。

その結果、中間点前後からペースダウンしたランナーの多くは一気に崩れ、完走すら危うい状況まで失速していきます。

つづく。

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