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2013-02-26

東京マラソン2013

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【東京マラソン2013】ランニングブームの火付け役となった、今年で7回目の東京マラソンが、2月24日に開催されました。今年の大会からワールドマラソンメジャーズ(WMM)に加わったことで、名実ともに世界のトップレースとなりました。特に、海外からの男子招待選手は、2時間4分台の記録を持つ世界のトップランナーが4名も出場し、記録への期待はこれまで以上となりました。

ところが、当日の天候は晴れたとは言え、北風が強く気温も低めで、記録を狙うには厳しいコンディションだったと、沿道からは強く感じました。案の定、先頭集団はスローペースな展開となりましたが、30k過ぎから爆発的なスパートを見せたケニアのキメット選手が2時間6分50秒のコースレコードで優勝。日本人トップは、後半の粘り強さを見せた前田選手が2時間8分00秒の好記録で4位に入りました。

キメット選手の自己記録は2時間4分16秒、前田選手は2時間8分38秒と、4分以上の開きがあります。しかし、キメット選手の爆発的なスパートに対し、日本人ではたったひとり粘り抜き、1分弱の差でゴールした前田選手の走力は世界と十分に戦える可能性を示したと言えます。

また、30kまでのペースメーカーに対する厳しいコメントも見受けられましたが、個人的には好アシストだったと思います。なぜなら、過去の国際大会においても、厳しいコンディションの中で無理に設定タイムを貫いた結果、記録を狙った先頭集団全員が後半失速し、逆に先頭集団に付けなかった後方の選手たちが上位を独占してしまったケースは意外と多いからです。

今回、結果的には30kまでペースを上げられなかったことで、20名近い大集団を形成しました。同時に、有力選手たちがその集団の中で体力を温存できたことが、30k以降の爆発的なスピードを生み出し、好記録へつながったと感じます。

さて、私の選手たち(市民ランナー)も厳しいコンディションの中、自己の記録へ挑戦しました。特に、出産後はじめてのマラソンとなったママさん主婦ランナーのFさんは、「3時間30分突破」を目標に前半からキッチリと目標ラップタイムを死守していきました。そして、最も苦しくなる30k以降も日本人トップとなった前田選手に引けを取らない粘り強さと、得意のラストスパートを発揮し、「3時間29分43秒」の大記録でゴール!出産後の大きな目標だった別大マラソンの切符もガッチリと手にする見事な快走でした。

マラソンは自分自身の目標に沿ったラップタイプをしっかりと刻んでいくペース感覚は重要な要素となります。しかし、当日のコンディションやレースの流れを読んで、目標ラップタイムを上下に修正しながら粘り抜く力は更に重要な要素です。今回の東京マラソンは、その力の差が記録と順位に大きく反映されたマラソンだったと…。

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