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2013-03-21

期分け・62

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【期分け・62】今回からマラソンに向けた「脚つくり」と、言われている走り込みについて考えていきます。はじめに、前回示した「脚つくり」に適した速度を振り返っておきます。

◆目安1).5kの記録を100%と、したときの83%~87%の速度。◆目安2).5kを全力で走ったときの感覚を「きつい」としたとき、「楽である」と感じる速度。

このように記載すると、あまりイメージがわきません。そこで、今回もマラソンでサブスリー(3時間以内)を目指している市民ランナーを例にして考えていきます。最初に、サブスリーを達成するために必要な5kのスピードを、「期分け・59」で計算した「19分30秒」とします。次に、その1kあたりのスピードを上記した速度に当てはめて計算します。

◆計算1).19分30秒÷5=3分54秒(1kのスピード)-①。◆計算2).①の83%~87%の速度≒4分28秒~4分44秒(1kのスピード)。

数値で表すと、かなり遅いスピードと感じますが、いかがでしょうか?

実際に5kを19分30秒前後で走れる市民ランナーにお願いし、上記のペースで走ってもらうと、ほぼ全員が体感的には「楽である」と感じます。また、「こんなに遅いペースで走り込んでも意味がない」と、話す方もいます(笑)。そのくらい遅いと感じるペースなのです。

また、多くの方が、「脚つくり」と聞くと、脚をいたみつけるような激しい走り込みをイメージします。特に、市民ランナーの中には、そのように信じてそれを実践している方も見受けられます。同時に、マラソン以外のスポーツ(特に道具を使う球技系)を過去に経験したことのある市民ランナーほど、「走り込み(猛練習)=短期間、苦しい、根性=成果」と、考えている方は多いと感じます。

ところが、マラソンの場合、道具を使いません。自分自身の「身体と心」だけで長時間戦うスポーツです。したがって、マラソンに必要な「脚(身体と心)」をつくっていくには、「走り込み(猛練習)=長時間、ゆとり、継続=成果」と、同じ走り込み(猛練習)と言っても、とらえ方が全く違ってくるのです。

このように「脚つくり」と、言っている意味を最初に理解しておくことは、マラソンを目指していく上で、大切な一歩となります。

つづく。

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