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2013-04-10

期分け・65

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【期分け・65】前回、スタミナが枯渇してくる時間と距離の目安を導きました。今回からその数値をもとにスタミナ養成に結びつく具体的な走り込みについて考えていきます。

はじめに、前回数値化したスタミナが枯渇する時間についてもう少し掘り下げてみますが、スタミナが枯渇する時間は「1時間40分~2時間30分」と、数値化しました。これは狙ったマラソンで目標タイムどおりにペースを守った場合の例でした。すなわち、ある程度ゆとりあるペースと言いながらも、それなりに速いスピードです。

ところが逆に、ゆっくりでも構わないので、「2時間」走り続けて下さいと、サブスリーレベルのランナーたちにお願いします。それぞれが、ジョギングに相当するゆっくりペースで走りだしますが、1時間を過ぎてくるあたりから様子が…。

「2時間」走り続けて下さいと指示したにも関わらず、急に体操やストレッチをしたり、ウィンドスプリント(流し)を入れたりと、淡々と走り続けることに対する集中力が散漫しているランナーが、増えてきます。更に様子を観察していると、中にはペースを上げてある程度のペースで走りだすランナーも…。そして、多くのランナーは80分~90分程度の時間で止めてしまいます…。

実は、スタミナの話しをしていくと、ほとんどのランナーは肉体的な部分しか考えません。ところが、上記のようにゆっくりでも2時間走り続けることすら苦手なランナーは意外と多いのです。なぜなら肉体的なスタミナは十分でも精神的なスタミナが不足しているからなのです。つまり、多くのランナーは肉体的な限界を感じる前に、淡々と走り続けることに耐えられなくなる、「精神的なスタミナ不足を露呈」してしまうからです。

このように多くのランナーは、走るスピードに関係なく、淡々と走り続ける(動き続ける)ために必要な「精神的なスタミナ養成」も肉体的なスタミナ養成同様に、重要な要素となります。そして、前回数値化した「1時間40分~2時間30分」は、肉体的なスタミナが枯渇する目安だけでなく、精神的なスタミナも枯渇してくる目安なのです。

もちろん個人差もありますが、上記の時間ならある程度のスピードで走っても、ゆっくり走っても大差なく、逆に肉体面、精神面の両スタミナを同時に強化していくためのちょうど良い目安になると考えます。

つづく。

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