Home > Archives > 2015-06-17

2015-06-17

期分け・11

H24-5-1 015

【期分け・11】今回は、スピード養成期に出場してほしいレースの2つ目、「ひと区間が5k前後の駅伝」について考えていきます。

はじめに、出場する目的についてですが、今回の駅伝についても同じロードを走る競技になるので、10k以下のロードレースであげた3つの目的が基本になります。そこで、10k以下のロードレースと駅伝の相違をいくつかピックアップし、その相違点からスピード養成につながる点を考えていきます。

◆相違点1).タスキを付けて走る。◆相違点2).1区以外は相手と同時スタートではない。◆相違点3).チーム競技である。

以上の3つが主な相違点となりますが、誰が考えても見たままの違いですね。それでは、それぞれについてもう少し掘り下げていきます。

1つ目の相違点である「タスキを付けて走る」についてです。既にご存知のとおり、駅伝と言えば正月恒例の箱根駅伝が筆頭にあげられます。箱根駅伝が近づいてくると、テレビや雑誌等で連日のように報道されます。その中心となる話題の筆頭はやはり「タスキの重み」についてです。選ばれた選手たちは母校の伝統と名誉、仲間との絆をタスキに託して走りますが、そのプレッシャーや緊張感は映像や紙面を通じても痛いほど伝わってきます。

実は、タスキを付けて走ることは、選手たちの肉体面よりも精神面に大きく左右し、独特のプレッシャーや緊張感を与えるのです。もちろん、このタスキによるプレッシャーや緊張感は箱根駅伝に限ったことではありません。つまり、市民ランナーの皆様方が仲間と出場する「ひと区間が5k前後の駅伝」でも体感することができます。

この独特の緊張感やプレッシャーは、マラソンやハーフマラソンで感じることはほとんどありません。また、マラソンやハーフマラソンのスタート時に、「リラックスして走りましょう」と、お互いに声を掛け合ったりします。しかし、それが「どのような状態なのか?」を意識することは、意外と難しいものです。ところが、駅伝の緊張感やプレッシャーを経験することで、逆にマラソンやハーフマラソンでのリラックスがうまくなります。

つまり、タスキを付けて走ること自体はスピード養成に直結しませんが、マラソンやハーフマラソン時のリラックスにつながります。その結果、個々の走力に合ったスピードを出し易いリラックスした動きとフォームにもつながっていくのではないでしょうか。

Home > Archives > 2015-06-17

Search
Feeds

ページの先頭へ