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2016-01-23

調整とレースについて・3

H26-11-24 012

【調整とレースについて・3】今回は前回と逆の視点に立ち、レースを調整(練習)の一環として出場していくことのデメリットについて考えていきます。

はじめに、多くのランナーは自己記録を達成した時のトレーニングパターンや内容については、いわゆる成功体験として忘れることはないと思います。しかし、逆に失敗したことは意外と忘れてしまい同じことを繰り返していることが多いと思うのですが、いかがでしょうか?

同時に、成功したトレーニングパターンを繰り返しているにも関わらず、同じように成功しないケースも意外に多いと感じます。そして、その原因のひとつがレースを調整(練習)にしているからと、感じるのは私だけでしょうか?

つまり、調整(練習)の一環としてレースに出場して成功した時、その調整として出場したレース内容を次のレースで再現するのが難しいからではないでしょうか。もう少し掘り下げると、レースは生き物であり、自分の思い通りに周りは走ってくれないが故に、成功した時と同じレース内容になることは、ほぼあり得ないからです。

まずは、この点を念頭に入れて、デメリットを考えてみると次の点があげられます。

■デメリット1).大会参加費を払っているので、多少の不調でも出場する。→怪我や故障気味でも無理をして走り、調子を更に悪化させる。■デメリット2).同レベルのランナーたちと競い合える。→日ごろ負けたことのない仲間に負け、精神的なダメージを受ける。■デメリット3).緊張感を持って最後まで頑張る。→手を抜けず追い込み過ぎてしまう。

至極当然のことですが、前回あげたメリットの裏返しになります。そして、これらをまとめると次のようになります。

■まとめ1).故障、風邪気味でも無理をして走り、本当に調子を悪化させてしまう。■まとめ2).良くても悪くても周りの仲間たちと比較し、精神的なダメージを受ける。■まとめ3).調子に乗って頑張りすぎてしまい、身体に相応のダメージが残ってしまう。

以上のように、自分自身は出場したレースを調整(練習)の一環として出場したとしても、一緒にスタートする大勢のランナーたちは、それを知る由もないし、各々が好き勝手に走ります。つまり、日々の練習と違い、レース状況で自分自身の走りも振り回される可能性が高くなり、想定外の走りになる確率も高まります。

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