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2017-01-10

2017年始動!

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【2017年始動!】日本盲人マラソン協会主催の強化合宿を1月7日(土)からの3連休を活用し、千葉県富津市富津公園において実施しました。

日本盲人マラソン協会としては、今年最初の強化合宿になります。

今回の強化合宿は選手と伴走者、更にスタッフを加えると総勢45名の参加となりました。実は、昨年のリオパラ代表選手はもちろん、他の強化選手たちの走力も着実に向上しており、それを支えている伴走者(ガイドランナー)の負担は一気に増大してきました。

そのため、その対応策として伴走者の数を増やしたのです。もちろん、狙いとしては伴走者の負担軽減と、トレーニングの質と量を高めていく為となります。その結果、2017年最初の強化合宿となった今回は、どの選手も質の高い走り込みを実施することができました。

そして、今年は選手の強化はもちろんですが、国際大会や各種競技会で選手と共に戦う伴走者の育成にも力を注いでいきます。これまであまり触れてきませんでしたが、パラリンピックや世界選手権等の国際大会において、伴走者の故障や怪我によるレース中のアクシデントは数多くおこっています。

伴走者は視覚障害選手の目となり身体の一部に相当します。そのため、伴走者のトラブルは視覚障害選手自身の責任になりますが、視覚障害選手の走力が上がれば、伴走者の走力は更にその上を要求されます。つまり、これまで長年一緒に走ってきた伴走者が、逆にレースでは足手まといになってしまうケースが発生することもあります。

視覚障害マラソンにとって、伴走者の協力は必要不可欠であり、視覚障害選手にとっては全てと言っても過言ではありません。しかし、パラリンピックをはじめ、国際大会を目指していく選手を強化していくことで、選手の走力が格段にアップしていく結果、誰もが善意で気楽に伴走を手伝うことが難しくなってしまう矛盾も兼ね備えているのです。

これは視覚障害マラソンにとっては宿命でもあります。同時に最重要課題のひとつでもあります。

これまで日本盲人マラソン協会として積み上げてきた経験と実績を活かし、2020東京パラリンピックに向け、視覚障害選手の強化と共に、今年は国際大会で十分に対応できる伴走者の育成にも力を注いでいきます。

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