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2018-03-01

東京マラソン2018

【東京マラソン2018】2月25日に開催された東京マラソンは、ご存知のとおり歴史的な大会となりました。設楽悠太選手が日本新記録を達成し、日本人2位の井上選手も2時間6分台。更に、サブテンでゴールした日本人選手も過去最多と、まさに歴史に残るレースだったと思います。

また、自己記録を更新した市民ランナーの方も多く、沿道で応援していた体感では少し寒いような感じを受けましたが、結果的には絶好のコンディションだったようです。

と、言いながら私が関係する市民ランナー方の中には、逆に後半大失速したり、スタートから目標タイムを一度も維持できなかった方がいたのも事実です。

今回、日本のトップランナーをはじめ、目標どおりの記録を達成したランナーたちは、やはり、自分自身に合った計画的なトレーニングを積めていた点は間違いなく、何よりも自身の調子をしっかりと東京マラソン当日に合わせていました。

特に、日本新記録を達成した設楽選手は40k走を実施せず、ハーフ以下のレースを毎週のように走って調整したようです。この話しだけを聞くと、楽して記録を達成したかのように感じますが、逆に強豪選手の集まるハーフ以下の大会で調整をしていくのは、ある意味マラソン以上にレースでのプレッシャーが強く、メンタル面の方が先につぶれてしまいます。

つまり、それだけ自分自身を追い込んだレースで調整してきた設楽選手と、単に40k走を何本も走って調整してきたランナーとの比較は簡単にできません。もちろん、設楽選手は事実として東京マラソンで日本新記録を達成したので、見事な調整方法だったとしか言いようがありません。

一方、良いコンディション下のレースでも、計画どおりのトレーニングを積めていないランナーは、やはり失速していました。逆に、マラソンは良いトレーニングを積めても、当日のコンディションに大きく左右される競技なので、コンディションが悪ければ、記録は狙えません。

もちろん、良いトレーニングを積めていない選手は、良いコンディションになっても走れません。この点がマラソンの厳しさと難しさだと思います。

今年の東京マラソンは、様々な視点から考えさせられる素晴らしい大会でした。

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