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2018-06-04

6月のトレーニング

【6月のトレーニング】今年も早いもので、6月に入りました。そして、ここからはいよいよ暑い季節の到来で、日中のランニングは最も厳しい時期に入って行きます。

また、この6月は本格的な夏を前にして、暑さに身体を慣らす意味では、とても大切な月になります。いわゆる暑熱順化と呼ばれるもので、暑さに身体を慣らすためには、やはり暑い中で走ることも必要です。

もちろん無理は禁物ですが、暑さを避け朝夕の涼しい時間帯だけのトレーニングでは、夏の暑さに負けない身体をつくることは難しいと言えます。また、少し先の話しになりますが、ここ近年においては9月以降の本格的な秋のマラソンシーズンに入っても、気温が20度をこえる日が増えてきたように感じます。

実は、夏の暑さを避けてきたランナーの中には、秋のマラソンシーズンに入ってから暑さに負けて、走れない方もいます。よく実りの秋と言いますが、これは夏に鍛えた方に当てはまる言葉であり、夏の暑さを避けた方は、秋以降に調子が上がってくるか否かの判定は難しいと言えます。

そんな視点からもこの6月は暑さに身体を順化させながら夏に備えてほしいと思います。

さて、6月も各種レースが各地で盛んに開催されております。暑さに身体を慣らすと言いつつ、長い距離を走るのはやはり危険が伴います。そこで、日ごろ走る機会の少ない10キロ以下のレースやトラックでの記録会出場を推奨します。

いわゆるスピード強化とも言い、夏の走り込み前に一旦スピードを高めておくのは、秋のマラソンシーズンに向けても効果的です。実際に、正月の箱根駅伝やニューイヤー駅伝を目指すトップ選手たちも、この時期は積極的にトラックレースを走っています。

具体的な距離としては、5000mを中心に走っている選手が圧倒的に多く、この時期に自己記録を更新した選手の多くは、秋の駅伝シーズンに入っても安定したパフォーマンスを発揮する確率が高いと感じます。

つまり、この時期のトラックでの記録と秋からのロードレースの記録は密接な関係にあると言えます。これは、一般の市民ランナーの皆様も同じであり、6月は暑さに身体を順化させつつ、短い距離のレースを積極的に走りましょう。

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