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2020-05-02

伴走者・8

【伴走者・8】2012年ロンドンパラリンピックに向け、2009年から本格的な強化を始動しました。チームジャパンの核となるT12クラスの単独走選手を中心に千葉県富津市富津公園や長野県上田市菅平高原などを強化拠点に走り込んでいきました。

2008年の京都福知山マラソンで強化指定選手入りを果たしたT11クラスの和田選手も強化合宿に加わりました。ところが、和田選手の走力に見合った伴走者をどうするかの課題が浮上。いつの時代も伴走者の課題は最重要です。

2009年夏、長野県上田市菅平高原において強化合宿中のことです。それはまったくの偶然でした。いつもの距離走コースで選手たちに給水ボトルを手渡ししていたとき、1台の競技用自転車が横を通り過ぎ、すぐに急停車したのです。

ヘルメットとサングラスを外したその顔は間違いなくN氏でした。N氏は2004年アテネパラリンピックでT11選手のガイドとして帯同し、金メダル獲得に大きく貢献した伴走者です。

思わぬ場所での再会にお互い驚きあったのは言うまでもありません。N氏はデュアスロンの選手でもあったので、この菅平高原で偶然同じ日程で合宿をしていたのです。私は直感的に「和田選手の伴走者は見つかった!」と、心の中で強く思いました。

そのとき何を話したかの詳細は記憶に残っていませんが、和田選手のことを一方的に伝えたことは今でもはっきりと覚えています。もちろん、N氏は伴走者として再び協力してくれることを菅平高原で即決してくれました。

その後、和田選手の伴走者としてN氏も一緒にロンドンパラリンピックを目指すことになりました。そして、そこから和田選手の素質が一気に開花していったのは誰もが知るところです。

2008年北京パラリンピックが終わったとき、「この先はどうなるのか?」と不安な気持ちの方が強かったのは確かです。しかし、同大会を境にチームジャパンが再び上昇気流に乗ってきた手応えを感じてきたことも確かでした。

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