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2020-07-29

大会新記録

【大会新記録】少しずつ陸上競技会も再開されてきましたが、先日の7月23日からの4連休は、4月から延期された「第83回東京陸上競技選手権大会」も開催されました。また、多くの種目で国内トップクラスの選手たちも参戦していました。

特に、一般男子のトラック競技は、長距離とリレー種目を除く全種目で大会記録が更新されていました(男子200mはタイ記録)。私自身、この大会を毎年観戦していないので確かなことは言えませんが、一般男子のトラック競技は大会史上最もレベルの高い年になったのではないでしょうか。

また、一般女子のトラック競技も大会記録を更新している種目もあり、大会全体としても見ごたえのある競技会でした。そんな中、女子の10000mと5000mに好調の山口選手も出場しましたが、女子10000mは、なんと彼女ひとりの出場でした。

「400mのトラック25周をたったひとりで走るのか?」と、選手以上にコーチの私が不安を感じていましたが、女子の10000mは男子選手と同時スタートに。しかし、男子選手との力差は歴然なので、1周の400mごとに10秒前後の差がついていくことは予想できます。つまり、単独走とほぼ同じになる可能性は濃厚です。

男女10000mのスタートは24日の17時00分。天候は曇りでしたが、気温は30度をこえており、湿度も70%前後と、10000mを走るには蒸し暑く厳しいコンディションです。また、男子選手と同時スタートなので、つられて最初の2000mまでを速く通過すると、蒸し暑さの影響で5000m以降は大失速する確率が高くなります。

さて、スタート時の目標タイムとして、1000mあたり3分15秒ペースを堅持し、「32分30秒」としました。レース展開としては男子選手たちが、4000m過ぎあたりから追いついてくる(周回差)ので、少しずつ抵抗しながら後半の失速をくい止めるイメージです。

スタートから単独走の山口選手は5000mを「16分13秒」と予定どおりの通過。ところが、蒸し暑さの中、体力の消耗は予想以上な感じで、ペースを維持するのがやっとの状況です。更に、後半の目標になりそうな脱落してきた男子選手たちはリタイヤし、結局は後半の多くも単独走が続きました。

しかし、その後半はマラソンランナーらしい粘りを発揮し、9000mの通過は「29分19秒」。残り1000mも更に粘り抜き、「32分28秒90」でゴール。この記録は一般男女の長距離種目で唯一の大会新記録でもありました。

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