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2021-01-19

冬を走る・9

【冬を走る・9】今年最初の強化合宿も無事に終了しました。場所はいつもの千葉県富津市富津公園でしたが、天候にも恵まれ、トレーニング計画は全て予定どおりに消化することができました。

また、ちょうど同じ期間中に箱根駅伝上位チームやニューイヤー駅伝上位チームの姿も見ることができました。そのため、富津公園周辺で合宿を受け入れている宿泊先は、ほぼ満室状態だったでしょうか。

これから3月末から4月上旬あたりまでは、富津公園周辺において強化合宿を実施するチームが増えます。もちろん我々も同地において強化合宿を継続していきます。したがって、我々にとっては、いわゆるエリートランナーたちのトレーニングを直接拝見できるチャンスでもあります。

SNSを検索すれば、マラソントレーニングなどの理論や知識については、誰もが簡単に知ることができるようになりました。また、動画も充実しており、言葉や文字だけでなく、動作を確認することも可能な時代です。

しかし、「1kを2分50秒ペースで走り続けるスピード感」や「選手のリアルな動きや息づかい」などは、その現場に身を置いて直視しないと、何かを感じ取ることはいつの時代も難しいと言えます。また、テレビ中継などで拝見するトップランナーのペース配分やフォームは洗礼されています。

ところが、同じ選手がトレーニング中に見せるフォームや表情は、決して洗礼されているとは言えません。まさに泥臭く、もがきながら走り込んでいる方が多いと感じます。いつの時代も、その泥臭いトレーニング過程を経たあとの姿が、テレビ中継されています。

大切なことは、逆にそのトレーニング過程において、「どれだけ泥臭く走り込んでいるのか?」とも言えます。また、我々は彼らの泥臭い姿に鑑みて、自分自身のトレーニング強度や量を確認する必要があります。まさに、そのお手本が目の前にあるのです。

もちろん、走力が圧倒的に違うので、我々が同じ距離を同じ設定タイムで走ることは不可能です。しかし、泥臭く取り組む姿勢に違いはありません。箱根駅伝やニューイヤー駅伝の大舞台において、洗礼された走りを披露するためには、「どのタイミングで一番もがき苦しんでいるのか?」、「そのとき、どれだけもがき苦しんでいるのか?」を、今年も直視しながら学んで(盗んで)いきたいと思います。

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