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2021-04-13

4月を走る・3

【4月を走る・3】今年度1回目の強化合宿をいつもの千葉県富津市において実施しました。また、今回の強化合宿からトラック練習の比率を上げましたが、目的はスピード強化です。9月5日に予定されている東京パラリンピック・マラソンに向け、まずは短い距離のスピード強化からになります。

実は、今年に入ってから脚の不調を訴える選手が少し増えましたが、ようやく強化選手たちの足並みが揃ってきた感じです。選手としてハードトレーニングを継続していると、どんな選手でも必ずケガや故障の経験をします。

もちろん、それらを回避するために日々のケアや補強運動なども並行して継続しています。しかし、どんな選手にも「向上心」があり、常に記録を目指してトレーニング量や質を向上させている以上、ケガや故障を避けることはできません。

そもそもトレーニングは、「翌日に疲労が残らない強度では効果がなく、翌日に故障をしているような強度でも意味がない」と、その矛盾を数値化できそうですが、確実な指標となるものは見当たりません(私の経験上)。

日々のトレーニングにおいても心拍数を測定したり、血液検査を実施したり、早朝に尿比重を測定したりと、様々な測定や検査を平行していますが、どんな選手でもケガや故障を完全に防止することはできません。

また、ケガや故障に対する痛みの感じ方や反応が個々に違うので、見た目は同じような状態でも簡単に比較することが難しいのも事実です。具体例としては、見た目は何も問題ないと思っていても、自分自身で筋肉の張りや違和感を感じると、直ちにトレーニングを中断する選手がいます。

逆に、明らかに脚をかばいながら走っているにも関わらず、全く痛みがないと言い張る選手もいます。どちらも極端な例かもしれませんが、最終的に「痛いか?痛くないか?」は本人しかわからないのです。

また、ケガや故障を防止できても日常生活において、出勤中などに階段で転倒したり、自転車とぶつかったり、あるいはドアで指をはさんだりと、日々のトレーニングに支障をきたす事故やトラブルに巻き込まれる可能性も否定できません(こちらの方が意外と多い)。

至極当然のことですが、これから起り得ることをあれこれ心配しても仕方ありません。しかし、それらの防止策を考えることも必要であり、まずは9月までは経験の無いことや余計な行動を避けることも防止策のひとつになるでしょうか……。

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