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2022-04-29

春を走る・9

【春を走る・9】先日の24日は「ぎふ清流ハーフマラソン大会」が開催されました。同大会には、富津練習会で切磋琢磨している山口遥選手も出場し、女子の部で3位入賞(日本人1位)。記録も「1時間9分50秒」の自己新記録でした。

ところが、山口選手には、ハーフマラソンそのものをほとんど走らせてこなかったので、この記録が本人にとってどうなのかを過去と比較することは、ほとんどできません。しかし、前日に日体大記録会の3000mを走ってからの出場だったので、体力面とメンタル面とが、うまくかみ合っているのを確認できたのは良かったでしょう。

具体的には、前日の土曜日16時過ぎに日体大記録会(神奈川県)で3000mを走り、そこから岐阜県に移動。翌日の日曜日8時40分にハーフマラソンがスタート。かなりハードな内容でしたが、本人は何事もなかった様子で、いつもどおりに走っていました。

マラソンをはじめロードレース大会の多くは、自分の知らない場所に移動し、知らない道路を走ります。したがって、各種ロードレース大会を走ることで、単に記録や順位だけでなく、「適応力(メンタル面)」を身に付けていくトレーニングにもなります。

この能力は、国内大会だけでなく、代表選手として海外などで戦うとき、大きなカギを握ることになります。慣れない土地はもちろん、言葉は通じない、食べ物は違う……など、一回や二回の経験で克服できることではありません。

しかし、この「適応力(メンタル面)」を鍛える手段のひとつとして、国内での短期合宿はとても有効と考えます(私の経験上)。例として、週末を活用し、土曜日の午前中に移動。午後からすぐにポイント練習を実施し、翌日の午前中にもう一度ポイント練習を実施してすぐに帰宅。翌日は普段の生活に戻る。

市民ランナーの皆様なら当たり前に実施していると思いますが、実はいろいろな視点から効果的だと、個人的には推奨します。特に、これからゴールデンウィークに入ります。そんなに遠くない場所でも連休を活用し、慌ただしく移動するミニ合宿は、「適応力(メンタル面)」を身に付けるよい手段にもなると……。

さらに、仲間と切磋琢磨できれば、その効果は計り知れないでしょう。

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