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2024-10-03

2024秋を走る・4

【2024秋を走る・4】10月に入りましたが、30度を超える日がこれからもありそうです。至極当然のことながら本格的なマラソンシーズンに向けた走り込み期に入っているにもかかわらず、距離走自体がまるで夏マラソンのようです。

と、言いながらも富津合同練習会では予定どおり、40k走を実施しました。当日は、気温が30度に到達することがなかったので、速いグループのランナーたちは、何とか設定タイムどおりに完走することができました。しかし、準備した給水は途中で完売するなど、まさに夏マラソンのようでした。

そんな中、前週と同じように、箱根駅伝予選会に出場する大学を4校見かけました。しかもその4校とも予選会突破有力大学でした。そして、その内の3校は16kを速いペースで走っていましたが、3校とも一糸乱れぬ集団走を最後まで崩すことなく走り切っていました。

さて、スポーツには出場するだけで、高い評価を得ることができる大会が存在します。その最も代表的なのは「オリンピック」でしょう。同じように長距離では、箱根駅伝やニューイヤー駅伝など、ある意味においてはオリンピック以上の注目を集めることもあります。まさに日本独自の伝統とも言えるでしょうか。

特に、箱根駅伝に出場することは、大学もその選手も国内では間違いなく注目されます。その盛り上がりは、年々エスカレートしていくばかりです。そして、今では箱根駅伝予選会もテレビ中継されるまでになっています。

その箱根駅伝のシード権を持っている大学の中には、優勝を目標に掲げている大学や選手がいます。そして、予選会には箱根駅伝に出場することを最大の目標に掲げている大学や選手がいます。

しかし、箱根駅伝で4連覇を達成したとしても、その大学の箱根メンバーとして一度も本線を走ることがなければ、箱根駅伝を走ったこと(参加したこと)にはなりません。一方、予選会をギリギリで通過し、本戦では繰り上げスタートになった選手でも箱根駅伝を走った事実は永久に残ります。

長距離に長く携わっていると、過去に出場した箱根駅伝の順位(母校の成績)よりも、箱根駅伝を走ったか否かを問われることが多いと感じます。特に、その選手が年齢を重ねていけばいくほど、箱根駅伝を走ったことの価値が高まっていくような時代に……。

優勝チームに所属し、最後まで切磋琢磨したが、一度も箱根駅伝を走れなかった選手。一方、何とか予選会を突破し、繰り上げスタートになりながらも箱根駅伝を走った選手。価値観は個々に違いますが、目標を「箱根駅伝の優勝」か「箱根駅伝の出場」かの選択によっては、その後の人生にも大きな影響を与えることは確かなようです。

要は、身の丈にあった「目標の設定(大学の選択)」ができるか否かは、何よりも優先されると言うことでしょうか……。

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