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第20回かすみがうらマラソン大会

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「第20回かすみがうらマラソン大会」が、4月18日に茨城県で開催されました。

この大会は、盲人マラソンの部も10数年前から取り入れており、普及と発展にも多大なる貢献をいただいております。そして、今回から盲人マラソンの部に「IPC(国際パラリンピック委員会)公認の部」を新たに新設し、世界に通用する大会としても大きく前進していくことになりました。

そのIPC公認の部にエントリーするには、視覚障害者選手自身も予めIPCに選手登録をしておく必要があります。これは一般の陸連登録と同じで、まずは登録ありきとなります。つまり、IPCが公式に認める公認記録の条件としては、視覚障害者選手がIPC選手登録をし、なおかつ出場する大会もIPC公認であることが必須となります。そして、これらの条件を満たした大会での記録が、パラリンピックや世界選手権大会に出場するための公認記録として認定されるのです。

ところが、視覚障害者選手が国際大会出場に向けた公認記録を狙える大会は、世界的に見ても極端に少ないのが現状です。今後は、この「かすみがうらマラソン大会」が、盲人マラソンの拠点として「世界の中心になってほしい」と、関係者の多くが願っているところでもあります。

今回は、そんな願いをこめた記念すべき「第20回記念大会」となりましたが、IPC公認の部では好記録が続出し、レベルの高い内容となりました。特に、全盲選手と弱視選手の2選手が来年1月、ニュージーランドで開催されるIPC世界陸上選手権大会の参加A標準記録を見事に突破する快走を見せてくれました。

だが一方で、北京パラリンピック代表の全盲選手が、ゴール地点での伴走違反が確認されゴール後、失格になる事態もおきました・・・。実は、これまでもIPCルールに違反している視覚障害者選手や伴走者を見受けることはありました。しかし、それをルール違反として判定できる審判や関係者を公式に配置することができませんでした。もちろんそのことで、視覚障害者選手が失格になることもありませんでしたが・・・。

しかし、今回からIPC公認大会になったことで、視覚障害者選手や伴走者をはじめとする関係者にも正しいルールが確実に浸透していく良い機会にもなりました。そして、これからも正しいルールと審判のもとに大会が運営されていくことで、この大会が盲人マラソンの国際的な普及と発展にも大きく寄与していくことに違いありません。

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