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猛暑から残暑へ・上

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記録的な猛暑だった夏も、暦の上では既に秋へと移りました。そして、今更ながらその秋のマラソンに向け、夏の走り込みはとても重要であると、皆さんも一度は耳にしたことがあると思います。

と、言いながら現実的には、暑さの中で走ることは簡単なことではありませんね。また、暦の上では秋と言いながらも、厳しい残暑はまだまだ続きそうです。

さて今回は、その暑い中を走る意味について、少し考えてみます。

はじめに、年間トレーニング計画の流れからみた、7月から8月の位置付けについてです。まずは、簡単に1年間の期分けを記載します。◆1).9月から12月は、第一次マラソン期と、それを目指した走り込み期。◆2).12月から3月は、第二次マラソン期と、それを目指した走り込み期。◆3).4月から6月は、5kから10k程度の短い距離のレースを積極的に走る、マラソンに向けたスピード養成期。※期分けの考え方については、狙う大会やその時期等によって異なります。

大雑把に記載すると、以上のようになりますが、7月から8月が抜けています。実は、7月から8月については、1年を通じて気温と湿度が最も高くなり、ランニングには適さない時期となります。そのため、記録を目指すのも一般的にはかなり困難な時期とも言えます。

もちろん、根本的に暑さが苦手な人も多くいます。そんな様々な理由からか、この2ヵ月間に限っては、ランニングの量を減らしたり、休養したりする人が増加します。言い方をかえると、そんな人たちにとっての7月から8月は、休養期とでも言いましょうか。

では、7月から8月を休養にあてた人たちは、9月からスムーズに走り込みを開始できるのでしょうか?また、第一次マラソン期で目標のマラソンを狙い通りに攻略できるのでしょうか?

実は、このあたりの正確(学問的)な話しを、少なくとも私自身は目にしたり、聞いたことはありません。しかし、20年以上も同じようなトレーニングの流れを繰り返していると、経験的なことも蓄積されて、ある程度の傾向は見えてきます。

それは、7月から8月の暑い時期を意味もなく休養にあてたり、練習量を極端に落とした人は、10月から12月のマラソンをうまく攻略できない人が意外と多いことです。そして、その悪い流れは、年が明けた1月から3月のマラソンにまで影響し、1年間を通じて負の連鎖に陥るパターンの人も多く見てきました。

また、逆の見方をするなら、7月から8月の暑い中でのトレーニングは、1年間をフルに安定した走りをしていく上で、とても重要であると・・・。

さて、皆さんはいかがでしょうか?

つづく。

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