- 2010-11-16 (火) 20:02
- 盲人マラソン
先日の13日(土)から1泊2日の短い日程でしたが、千葉県富津市において日本盲人マラソン協会主催の強化合宿を実施しました。今回で今年度の強化合宿は5回目となります。
また、日本盲人マラソン協会が強化指定選手としている選手は7名です。今回の強化合宿には、その7名の選手が全員参加しました。実は、強化指定選手が一堂に会するのは、今回がはじめてのことです。
そして、今回の合宿は、今月23日に開催される「京都福知山マラソン大会」、12月に中国で開催される「アジアパラリンピック大会」、更には来年1月にニュージーランドで開催される「IPC世界陸上競技選手権大会」に向けた調整&強化が主な目的でした。
もちろん、どの選手もそれぞれの課題や目的に沿ったトレーニングを精力的に実施することができました。また、盲人ランナーのガイドとなる伴走者については、大学駅伝でお馴染みの帝京大学駅伝部からのご協力を得ることで、選手たちはより安全に、より高いレベルでのトレーニングを積むことができました。
あらためて、ご支援ご協力いただいた関係各位に対し、厚く御礼申し上げます。
さて、来月のアジアパラリンピック大会には、全盲の和田選手と弱視の堀越選手が日本代表選手として挑みます。また、来年1月のIPC世界陸上競技選手権大会には、この2選手に弱視の岡村選手が加わり、日本代表として3選手が世界と勝負します。
特に、今回のIPC世界陸上競技選手権大会は、2012年に開催される「ロンドンパラリンピック大会」で実施される競技種目を最終決定する最重要大会となります。つまり、この大会の状況次第では、盲人マラソンもパラリンピック種目から削除される可能性があります。そのため、和田選手と堀越選手については二ヵ月連続の海外遠征となり、とてもハードな日程となりますが、岡村選手と共に盲人マラソンの生き残りをかけ、世界との戦いに挑むことになります。
ところが、選手のエントリーを締め切った先月末に、IPC(国際パラリンピック委員会)から選手の追加派遣依頼の打診がありました。これを受け、日本盲人マラソン協会として、全盲の高橋選手と、同じく全盲の福原選手の2名を日本代表選手として追加エントリーすることになりました。※追加選手についての公式決定は11月30日。
これにより、日本盲人マラソン協会として強化してきた7選手中、5選手を日本代表選手として海外へ派遣することになります。もちろん、これだけの選手を一度に派遣することは、はじめてのことであり、最強の布陣でもあります。しかし、世界のひのき舞台であるパラリンピック種目に盲人マラソンが残るか否か、かつてない重大な局面と対持しており、日本代表選手には何としても踏ん張ってもらいたいところです・・・。
これからもまだまだ盲人選手たちを取り巻く環境は、予断を許さない厳しい状況が続きますが・・・、皆様方の絶大なるご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。
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