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第23回大田原マラソン大会

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11月23日(火・祝)、栃木県で「第23回大田原マラソ大会」が開催されました。その中には、私がコーチする3選手(市民ランナー)も含まれており、夏以降からこの大会を目標に走り込みを積み上げてきました。※男子選手1名、女子選手2名

さて私は、コーチしている選手が出場するマラソンに対して、必ず目標ラップタイム表を作成し、各選手に指示するようにしています。このように、目標タイムや予定通過ラップタイムを各選手に予め指示することは、各種駅伝大会では一般的です。もちろん、マラソンでも自分自身の目標タイムに対する5k毎の通過目標ラップタイム表を予め作成しておくことは、とても有効的な方法のひとつであることは間違いありません。

しかし、目標ラップタイム表を作成するにあたって、いくつかの注意点があります。そこで、私の経験からその注意点をいくつか記載します。

◆注意1).目標タイムが現状の調子や走力とかけ離れていないこと。※目標タイムが理想タイムにならないこと。◆注意2).出場する選手の持ち味やコースの特徴を加味したペース配分にすること。※「前半貯金したのに」と、話す選手がいます。原則として、「前半の貯金=借金(オーバーペース)」となり、後半の大失速につながるケースが圧倒的に多いので注意が必要。◆注意3).過去の大会実績ラップが残っているなら、大いに活用すること。※起伏にとんだコースを走るのに、平坦コースでの実績ラップタイムは参考にならない。

以上のような点をポイントにしながら、各選手の目標ラップタイム表を作成しています。参考までに今回出場した3選手の目標タイムは、次のように設定しました。※5k毎の目標ラップタイムは割愛します。

◆N・T男子選手:2時間41分59秒で自己記録を更新する。(自己記録:2時間45分42秒)◆M・I女子選手:2時間41分59秒で優勝する。(自己記録:2時間38分51秒)◆M・T女子選手:2時間54分55秒で復活する。(自己記録:2時間48分54秒)・・・以上が、大田原マラソン大会を目指してきたトレーニングの流れや調子から、最終的に導き出した各選手の目標タイムです。※N・T男子選手とM・I女子選手は、最後の仕上がりや調子が同程度だったので、今回の目標設定ラップタイムを同じにしました。

はたして、各選手の成績は?

◆N・T男子選手:2時間42分15秒で自己新記録達成!◆M・I女子選手:2時間42分50秒で優勝!◆M・T女子選手:2時間56分55秒で10位入賞!・・・3選手とも、ほぼ狙いどおりの記録と成績でした。

また、今大会は北風が強く、特に25k以降の冷たい向かい風は各選手を大いに苦しめ、失速している選手が続出していました。もちろん、上記3選手も後半の向かい風にラップタイムが落ちる苦しい場面もありました。しかし、35kからゴールまでの7.195kについては、3選手とも目標ラップタイムを上回る粘りの走りを見せてくれました。この点は、選手にとってもコーチにとっても、最も注視する点で、次のマラソンに向けて何よりも大きな自信と財産になります。

さて、これから各種マラソン大会が全国各地で開催されます。皆さま方の快走を心より祈念いたします。

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