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再び世界へ・・・

先日の14日(土)から1泊2日の日程で、千葉県富津市富津公園にて日本盲人マラソン協会主催の強化合宿を実施しました。昨年の北京パラリンピック日本代表の新野選手、加治佐選手を中心に伴走者も含め13名が集まり、再び世界を目指し第一歩を踏み出しました。

さて、既にご存知のとおり、北京パラリンピックの視覚障害者マラソンは、残念ながら入賞することすらできませんでした。敗因は単純に世界のレベルアップに追いつくことができなかった・・・。と言ってしまえばそれまでですが、他にも障害の程度に応じたクラスわけの統合が影響し、特に障害の重い選手(全盲クラス)が不利になる傾向が強かったことも事実です。つまり必ずしも選手の力が不足していたとか、強化の方法が間違っていたとは言えない部分もありました。

しかし、大切なことは北京パラリンピックの結果を様々な角度から分析し、それぞれについての原因と対策を検討し、実行していくことです(当然のことですね)。もちろん既に、幾つかの対策は実施しており、先日の合宿もそのひとつなのです。更に、今月末の28日(土)からもう一度強化合宿を実施し、3月に熊本県で開催される「九州チャレンジ陸上競技選手権大会(障害者の陸上大会)」と、4月に茨城県で開催される「かすみがうらマラソン大会(盲人マラソンの部)」へ参戦します。

特に、3月の大会はトラックレースです。北京パラリンピック視覚障害者マラソン代表選手全員が1万メートルに出場します。もちろんトラックレースを走ることでスピード強化にもつながりますが、単純にそれだけが目的ではありません。

実は、ほとんどの市民ランナーの方々にも当てはまることですが、マラソンを一度経験すると、年間を通じてマラソンばかり走る方がいます。・・・いかがでしょうか?

これはこれで間違いではないのですが、マラソンばかり走っていると自分自身の身体と気持ちに対し、常に同じような苦しみと刺激ばかりを与えることになります。その結果、レース中の様々な変化に対応する能力が逆に少しずつ落ちていくケースもあります(マンネリ化)。

もう少し別の見方をすると、マラソンとトラックレースはどちらの方が苦しいでしょうか?

どちらも一長一短あるのですが、単純に苦しいと感じるのは、実はトラックレースの方なのです(詳細等については別の機会で)。つまり、トラックレースを通じてマラソンとは違う苦しさや我慢を体感し経験することは、マラソンの苦しみを克服していく上でとても重要な要素となります。その結果、マラソンの記録を短縮する大きなポイントにもなっていくのです。

そして、何より大切なことはこれまで同様、日々の地道な練習を根気強く継続し、少しずつでも確実に前進していくことです・・・。

今後とも皆様の絶大なるご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。

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