藤永佳子選手の見事な初マラソン初優勝の快走で幕を閉じた名古屋国際女子マラソン。同時に、高橋尚子選手の引退レースでもありました。至極当然のことですが、どんなに凄い実績を残した選手でも必ず引退を迎え、どんな大会でも毎年必ず優勝者が誕生します。
そして、栄光ばかりを見続けることは難しいことですが、悪いことも永遠には続きません・・・。今回のマラソンは色々と深みのあるレースだったと、個人的には強く感じた次第です。
さて、その名古屋国際女子マラソンには、私が指導する選手も3名出場しました。3選手とも昨年11月の東京国際女子マラソンを走り、直後に次の目標を今回のマラソンに設定しました。※選手と言っても、もちろん市民ランナーです。
と言いながら3選手達は、住んでいる場所はもちろん、仕事や生活環境も全く違い、日々のトレーニングでもほとんど接点はなく、トレーニング計画も違います。それぞれが単独で日々のトレーニングを継続し、それぞれが目標のマラソンに向かって高いモチベーションを保ってきました。
このように書くと、とても簡単そうに見えますが、自分自身の目標に向かって日々のトレーニングを単独で淡々と継続できるようになるには、やはり数年の年月がかかります。実際に3選手とも私がコーチを引き受けるようになって5年以上の積み重ねがあり、多くの失敗や挫折を乗り越えてきました。もちろん3選手とも最初は、サブスリー(3時間以内)どころか、名古屋国際女子マラソンに出場(3時間15分以内)することすら出来ませんでした。※マラソンは、たったの半年や1年程度の継続で結果を出せる競技ではないのです。
しかし、「継続は力なり」と強い意志を持って、地道にトレーニングを積み上げてきた凄い選手達です。
◆名古屋国際女子マラソン結果:M・SA選手/2時間54分07秒(自己新記録)、M・KA選手/2時間55分21秒(自己新記録)、M・Y選手/30k地点で棄権(体調不良)。
以上のように、2名の選手が自己記録更新を達成することが出来ました。また、M・Y選手は3選手の中で最も好調だったのですが、大会数日前に体調を崩し残念な結果となりました。あらためてマラソン調整の難しさを再認識すると共に、体調不良の中でしたが、中間点までのレース展開は次に活かせる内容でした・・・。
引き続き今週末以降も、荒川市民マラソン、東京マラソン、長野マラソン、かすみがうらマラソン・・・等々と、私が指導する他の選手達も次々とマラソンに挑戦します。今回の名古屋国際女子マラソンを通じて、私が経験し学んだことや3選手達のトレーニング実績やレース結果については、これからマラソンを走る選手達への貴重なデータとして必ず活かしつつ、今後も新たな可能性を選手達と共に追い続けて行きます。
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