今回は、「調整期」の具体的な「内容&流れ」を考えていきます。
前回記載したとおり、この調整期に入るとメンタル的に不安定な状況に陥りやすくなります。そして更に、調整期にも関わらずハードトレーニングを実行に移して失敗するケースを多く目にしてきました。
それは、狙ったマラソン大会で失敗する原因の中では、おそらく上位にランクされる要因と思います。そして、そうならないような調整をしていくための最も基本的となることは次のことです。
「迷ったら休養!」
まずは、この点を頭の中に刻み、自分自身の中でいつでもブレーキを掛けられるようにしておくことが調整期の基本となります。しかし、なかなか実行に移せることではありませんが、常に意識していくことが大切です。
では、目標のマラソン大会から1週間前の具体的な調整計画と、それに対する二つの調整実績を次に記載します。
◆調整計画例:10k~15k走/日曜日 → 完全休養/月曜日 → 軽めのジョグ(30分程度)/火曜日 → 5k走/水曜日 → 軽めのジョグ(30分程度)/木曜日 → 完全休養/金曜日 → 軽めのジョグ(30分ジョグ)+1000m/土曜日 → 目標のマラソン大会/日曜日。
◆調整実績1(女性市民ランナー・スピードタイプ):15k走/日曜日 → 完全休養/月曜日 → 30分ジョグ/火曜日 → 5k走/水曜日 → 完全休養(マッサージ)/木曜日 → 30分ジョグ/金曜日 → 30分ジョグ+1000m/土曜日 → マラソン大会(2時間59分25秒・初サブスリー達成!)/日曜日。
◆調整実績2(女性市民ランナー・スタミナタイプ):120分ジョグ+100m×3本/日曜日 → 30分ジョグ/月曜日 → 60分ジョグ+1000m/火曜日 → 90分ジョグ+100m×3本/水曜日 → 30分ジョグ+マッサージ/木曜日 → 40分ジョグ/金曜日 → 30分ジョグ/土曜日 → マラソン大会(3時間9分3秒・自己新記録達成!)/日曜日。
以上のような調整実績となります・・・。
もちろん、上記したパターンが絶対ではありません。様々な調整方法やパターンのある中のひとつとして参考にしてほしいと思います。但し、それらの中でも共通している点として、「思い切って走行距離を落としていくこと」です。そして、それが最も重要なポイントになります。
次回はもう少し踏み込んで、調整期の計画と実績がズレてきたケースについて考えていきます。
つづく。
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