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期分け・38

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引き続きマラソンを攻略していく上でのペース配分について考えていきますが、今回は過去の記録を解析してみます。

はじめに、マラソン世界記録と日本記録についての前半と後半の実績タイムと、その差異についてです。

◆男子マラソン世界記録:2時間3分38秒/前半1時間1分44秒-後半1時間1分54秒=▽10秒(▽0.27%)。◆女子マラソン世界記録:2時間15分25秒/前半1時間8分2秒-後半1時間7分23秒=△39秒(△0.96%)。◆男子マラソン日本記録:2時間6分16秒/前半1時間2分29秒-後半1時間3分47秒=▽1分18秒(▽2.08%)。◆女子マラソン日本記録:2時間19分12秒/前半1時間9分19秒-後半1時間9分53秒=▽34秒(▽0.82%)。※男子の日本記録は優勝ではなく、3位で樹立した記録。

上記の記録については、5k毎のラップタイムを割愛していますが、どれも見事なイーブンペースであると言えます。そして、どの記録もペースメーカーがキッチリとペースメークして樹立した記録でもあります。

では、次に私がコーチする女子選手(市民ランナー)が残した記録を解析してみます。具体的には、2時間50分00秒から2時間59分59秒までの実績タイムから導いたデータですが、その記録内でゴールした回数は合計で55回です。

◆2時間50分00秒~2時間54分59秒(22回):平均タイム2時間52分34秒/前半平均1時間25分15秒-後半平均1時間27分19秒=▽2分4秒(▽2.42%)。◆2時間55分00秒~2時間59分59秒(33回):平均タイム2時間57分18秒/前半平均1時間27分17秒-後半平均1時間30分1秒=▽2分44秒(▽3.14%)。◆合計(55回):平均タイム2時間55分24秒/前半平均1時間26分28秒-後半平均1時間28分56秒=▽2分28秒(▽2.86%)。

以上のような記録の解析になりますが、参考までに後半ペースアップした回数は、5回と3回で合計8回です。また、逆に後半の落ち込みが4分以上(≒5%以上)の回数は、4回と6回で合計10回でした。もちろん、データの数が多いとは言えないので単純に結論を導き出すことはできませんが、マラソンを攻略していく上での効果的なペース配分が何となく見えてきます。

次回は、更に掘り下げて考えていきます。

つづく。

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