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名古屋ウィメンズマラソン2013

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【名古屋ウィメンズマラソン2013】今年の8月、モスクワで開催される世界陸上モスクワ大会の代表選考レースを兼ねた名古屋ウィメンズマラソンが、3月10日に開催されました。また、この大会が国内で実施される最後の代表選考レースとなりました。

結果は、既にご存知のとおり、木崎選手が代表決定第1号となる好記録で優勝。更に、アテネオリンピックの金メダリストである野口選手が3位に入るなど、見ごたえのあるレースでした。

木崎選手はロンドンオリンピックに引き続き、2年連続で日本代表入りとなりました。実は、オリンピックの翌年開催の世界選手権に連続で出場する女子代表選手は国内初とのことです。

至極当然のことですが、どの選手も最大の目標としているのがオリンピックの舞台です。そのため、最も高くて険しい山を征服した直後に、再び次の険しい山を目指して激しいトレーニングを継続できる精神力は、驚くばかりです。木崎選手は、男子マラソン以上に低迷が危惧されている女子マラソンの救世主となるに違いありません。

一方、野口選手についても、アテネオリンピック後、長期低迷に苦しみましたが、見事な復活です。私のような者が軽々しく言う言葉ではありませんが、「凄い!」の一言です。あらためて、今回のマラソンで見せた、「あきらめない心」こそが、マラソンで最も重要な要素であると、野口選手は証明しました。

今回、私の選手(市民ランナー)は、4名出場しました。そして、自己記録更新を目標にした選手は1名でしたが、残念ながら記録更新には届きませんでした。しかし、自ら「自己記録更新を狙う」と、宣言して挑んだ今大会は、いつも以上に自信にあふれた堂々とした走りでした。そして、今回達成できなかった自己記録更新も近い将来必ず達成できると、私自身も手ごたえを感じることができました。また、他の3選手についても、2選手が目標タイムを達成することができ、次回以降のマラソンにつながる内容でした。

さて、実業団選手(プロ)はもちろん、市民ランナーの方々でも常に自己記録更新ばかりに目がいき、自分自身の状況を的確に把握できていないまま、マラソンに挑むランナーは意外に多いと感じます。何度かこのブログでも取り上げましたが、記録更新ばかりに目が向くと、どうしても場当たり的な雑なレースが多くなります。その結果、逆に失敗経験を積み重ねることになり、マラソンに対する自信やモチベーションを下げることになってしまいます。

野口選手や木崎選手が今回のマラソンで見せた快走は、身の丈にあった取組みと目標設定の大切さをあらためて示したのではないでしょうか。また、今回のマラソンで国内の大きなマラソンもひと段落し、4月からは新年度がスタートします。今年度もマラソンを通じて多くの経験を積むことができましたが、4月からの新年度に活かしていきます。

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松井一矢 13-03-23 (土) 15:53