【絆・9】去る6月8日(土)から2日間の日程で、第24回日本身体障害者陸上競技選手権が大阪において開催されました。今更ながら、この時期のトラック競技は、気温や湿度が高くなり、特に長距離種目にとっては過酷なコンディションとなります。案の定、初日の6月8日(土)は、梅雨明けを思わせるほどの天候となり、厳しい状況でした。
そんな中、日本盲人マラソン協会の強化指定選手も多数参戦し、自己記録の更新へ挑みました。
◆1日目:T11男子800m/和田伸也/2分11秒05(優勝・日本新)、T11男子5000m/谷口真大/16分57秒83(優勝)、T12女子800m/近藤寛子/2分56秒32(優勝・自己新)。
◆2日目:T11男子1500m/和田伸也/4分22秒11(優勝)、T11男子10000m/谷口真大/35分09秒58(優勝・自己新)、T12男子10000m/熊谷豊/33分30秒96(優勝)、T12女子1500m/西島美保子/5分38秒58(優勝・自己新)、T12女子1500m/近藤寛子/5分52秒23(2位・自己新)。
以上のように結果を並べると、概ね全員が合格点に届く内容でした。中でも女子強化選手の西島選手と近藤選手は、慣れないトラックレースでしたが、見事に自己記録をマークしました。
今回の結果は、今年度から立ち上げた女子強化の成果とは言えませんが、少なくとも彼女たちの「マラソン(走ること)」に対する意識が大きくプラスに転じてきたことは間違いありません。そして、この「意識改革」こそが、強化の第一歩であり、全てのベースになると考えます。
また、男女とも若い高校生選手も出場しており、選手が極端に少ないこの世界においては、とても明るい収穫となりました。同時に、若い選手たちが目標を持って競技に取り組める環境整備や情報提供が重要なことは言うまでもなく、我々の方から積極的に歩み寄っていく姿勢がより重要であると、あらためて感じた次第です。
さて、話しは変わりますが、7月(来月)にフランスで開催される「IPC世界陸上競技選手権」に、日本盲人マラソン協会からは、全盲の和田、谷口、高橋の3選手が選考されました。また、私も日本チームの監督として帯同します。
あらためて、日本代表選手たちに対する皆様方の絶大なるご声援を、よろしくお願い申し上げます。
つづく。
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- ターコ 13-06-20 (木) 22:58