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期分け・68

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【期分け・68】スピード養成期中のスタミナ養成についてです。はじめに、前回の最後に記載したとおり、まさに今の季節は気温と湿度が高くなるため、秋から冬と同じ設定タイムで同じ長距離を走ることは難しい状況です。つまり、根性とか気合いで乗り切れるコンディションでないことを、はじめに理解しておくことは大切なことです。

次に、このスピード養成期は、既に多くのレース(トラックや10k前後までの短いロードレース)を走っているレース期でもあります。したがって、年間を通じて最もスピードを高めようとしている期でもあり、秋から冬のマラソンを目標にしているスタミナ養成期とは、スタミナのとらえ方が違います。

では、あらためてスタミナとスピードの関係を簡単にまとめてみます。(私の経験上から)

長く走る(スタミナ)ためには、速さ(スピード)を抑える必要がありますが、速く走る(スピード)と、長く走る(スタミナ)ことはできません。このように、スピードとスタミナは相反する面をもちながら、どちらも必要不可欠な要素です。同時に、一方を高めると一方が犠牲になるような関係にあることから、スピードとスタミナを同時に高めることが難しい大きな理由のひとつです。だからこそ、「期分け」の考え方で、スピードとスタミナをそれぞれ高めていくことは、効果的な方法と言えるのです。

そこで次に出てくる疑問として、「スピードとスタミナはどちらが先か?」です。

これは、「卵が先か?鶏が先か?」の話しに似ていますが、長距離(マラソン)の基本はスタミナ(持久力)です。つまり、長く走り続けることができなければ、レースを完走することはできないからです。これについては、至極当然のことであり、この点は絶対にブレてはいけない部分であると、私は考えます。

以上をまとめると、◆1.スピードとスタミナは同時に強化することは難しい。◆2.スタミナは長距離(マラソン)の最も重要な要素であり、土台となる。

このように、スピード養成期中であってもスタミナを養成するトレーニングは必要不可欠です。しかし、スピード養成期のように、スピード系トレーニングに重きを置いた期間においては、スタミナ系トレーニングは土台部分をキープするとらえ方にシフトすることで逆に、スピードトレーニングとのバランスがとれると考えます。

つづく。

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