- 2013-11-27 (水) 20:42
- トレーニング計画 | マラソン | マラソントレーニング | 冬を走る
【期分け・75】今回は、走り込みに必要な「時間走」について考えていきます。はじめに、前回まとめた時間走のポイントを振り返ります。
◆時間走:ペース設定や走行距離を頭の中から切り離し、体調や調子に合わせてゆっくり長く走り続けることが目的となる。ロングジョグやLSD、仲間と楽しく走るマラニック等が、これに該当する。
以上のように、ゆっくり長く走り続けることが大きな特徴であり、重要なポイントとなります。また、「ロングジョグとLSDとの違いは?」、「ゆっくりとは?」との質問を受けることが多々ありますが、ランナー毎の走力によっても相違があります。そのため、心拍数でペースを管理したり、1kあたりのペースで管理するランナーもいます。
しかし、あまり神経質になると、今度は「ゆっくり長く走る」ことが、逆にストレスになってしまいます。したがって、どのランナーにも共通する目安として「楽しく会話のできるスピード」が、効果的でわかり易いので推奨します。もちろん、マラニックも同様です。
更に、「長くとは?」との質問も多いのですが、これについてもランナー毎の走力によって違ってきます。初心者の場合、30分から40分程度しか走れない方にとっては、60分でも長くに該当します。もちろん、マラソンを何度も完走した経験のある方なら2時間から3時間以上も走り続けることは可能でしょう。
このように、ランナー毎の走力によって「ゆっくり長く走る」ことの捉え方は、多少の相違があります。しかし、どのレベルのランナーにも共通した目的や狙いとしては、次のことがあげられます。
◆目的1:ゆっくり長く走ることで、筋肉内の毛細血管を発達させる。→ 筋持久力の向上。◆目的2:ゆっくり長く走ることで、体脂肪の燃焼(ダイエット)。→ ランナー体型への進化。◆目的3:ゆっくり長く走ることで、長時間への耐性強化。→ 肉体的及び精神的スタミナの養成。
実はこれら3つの目的は、マラソンに必要なスタミナ(持久力)を養成していくためのスタミナ(持久力)養成となります。ちょっとわかり難い表現ですが、家に例えると、基礎部分(土台)に相当します。この基礎部分(土台)がしっかりしていないと、どんな立派な家をその上に建てても地震や強風で倒れてしまいます。
同様に、マラソンを攻略していく上でもこの考え方は同じです。「ゆっくり長く走る」ことで、マラソンに必要なスタミナ養成していく上で必要不可欠な基礎部分(土台)を構築していくのです。
つづく。
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