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期分け・82

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【期分け・82】前回も記載したとおり、単に「ゆっくり長く走るトレーニング(LSD)」だけで、3時間突破(サブスリー)のレベルに到達することは、やはり難しいと考えるのが一般的です。したがって、「ペース走」や「インターバル」と言ったスピード系トレーニングもある程度取り込んでいくことになります。もちろん、何をどんな設定タイム(スピード)で、どの程度(距離)取り込んでいくのかは、個々の走力やランニング環境によっても違ってきます。

しかし、逆に「ゆっくり長く走るトレーニング(LSD)」を取り込むタイミングは大きく2パターンがメインになります。すなわち、スピード系トレーニングの前にするか後にするかですが、3時間突破(サブスリー)を目指すランナーにとって、「ゆっくり長く走るトレーニング(LSD)」の主な目的は、疲労回復にシフトしていきます。この点が、4時間突破(サブフォー)を目指すランナーと大きく違ってきます。つまり、スピード系トレーニングの後に取り入れるパターンが、疲労回復には効果的と考えます。

では早速、具体的なトレーニングパターンを考えていきますが、はじめに話しが少し脱線します。それは、これまであまり触れてこなかった部分でもあり、このブログで取り上げている3時間突破(サブスリー)を目指しているランナーの前提条件についてです。まずは、次の点を確認しておきます。

◆前提条件1).月曜日から金曜日までの5日間(一般的に言う平日)において、仕事やプライベートな私用が立て込んだとしても、コンスタントに3日以上は走る時間を捻出している。◆前提条件2).原則として、休日の優先順位はランニングからである。◆前提条件3).あらかじめ正確な距離を確認し、スピードを上げて走れる自分自身のランニングコース(トラックや公園・河川敷等)を確保してある。

以上の3点についてですが、いかがでしょうか。かなりハードルが高いと感じる方、逆にこの条件を満たしていなくても、3時間突破(サブスリー)を達成できた方もいることでしょう。

また、統計的にみると、1年間で3時間突破(サブスリー)を達成しているランナー数は、国内のフルマラソンを完走した全ランナーの中においても、たったの5%以下であるとも言われています。実際に私が市民ランナーを指導してきた経験からも、誰もが簡単に到達できるレベルではありません。

なぜなら、3時間突破(サブスリー)を目指すためのトレーニングは冒頭に記載したように、量(距離)だけでなく、質(スピード)も加味されてくるからです。そして同時に、レベルの高いトレーニングを継続していくには、上記した3つの前提条件となる「自分自身の環境を整えていく力」も、必要不可欠になってくるからなのです。

つづく。

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