【絆・21】梅雨の真只中ですが、6月21日(土)から1泊2日の日程で、日本盲人マラソン協会主催の強化合宿を千葉県富津市において開催しました。
毎年のことですが、梅雨と言いながらも晴れれば気温は30度以上に上がり、マラソントレーニングを実施していくには厳しい季節に突入しました。本来であるなら、実業団選手や箱根を目指す学生ランナーたちのように、暑い季節は涼しい場所へ移動しての長期合宿が理想です。そして、そのためには、相応の資金と時間の確保も必要不可欠になります。
もちろん、そのような環境づくりを目指して様々な方が様々な方面から努力をしていますが、理想と現実のギャップはそう簡単に埋まらないのが現状です。特に、長期合宿を実現させていくための時間を捻出することは、選手にとってもスタッフ(伴走者込)にとっても、最重要課題のひとつとして残っています。
一方で、パラリンピックや世界選手権と言ったビッグイベントのほとんどは、真夏に開催されます。2020年の東京パラリンピックも真夏に開催されます。その中においてのマラソンは、気温35度以上の中で走ることを想定し、それに対応できる日々のトレーニング方法や暑さ対策を構築していく必要もあります。
そんなことも考慮していくと、現状のように暑い季節でも東京に近い千葉県富津市において短期強化合宿を継続していくことは、決してマイナスではありません。
これからどんどん新しいことに挑戦し、新しいことを取り込んでいくことは重要なことですが、これまで同様、実施可能なことを確実に継続していくこともトレーニングの基本です。特に、近年は医科学サポートも充実してきており、それらのサポートを受けることによって、これまで厳しいと言われた環境やコンディション下でのトレーニングやレースへの対応策も構築されていくと考えます。
そんな中、日本盲人マラソン協会としては、毎年8月末に開催されている「北海道マラソン」に、今年から強化指定選手を公式に参加させます。もちろん、2020年の東京パラリンピックに対する暑さ対策も加味しての参加です。今後は、専門スタッフからのご協力を受けながら、まずは北海道マラソンでのデータを蓄積していきます。
引き続き、皆様方の絶大なるご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。
つづく。
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