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期分け・6

H24-11-10-5

【期分け・6】前回、スピード養成期は積極的に出場してほしいレースとして次の3つをあげました。ひとつ目は「10k以下のロードレース」、ふたつ目は「ひと区間が5k前後の駅伝」。そして、みっつ目が「トラックでの競技会」です。

今回からそれぞれの特徴をもう少し掘り下げていきます。はじめに、「10k以下のロードレース」についてです。

既に何度も記載しておりますが、特にランニングブーム後に走りはじめた市民ランナーの多くは、最初からハーフマラソンかマラソンを走ります。そして、それ以降も年間を通じてハーフマラソンかマラソンしか走らない方が多いと感じます。

その理由として、単にハーフマラソンの大会が増えた点は事実であり、逆にマラソンブームを定着された大きな要因のひとつでもありますが、少しでも目標のマラソンに近づけたいとの思いが大きな理由のひとつと思います。

さて、ここで「スピード養成期」のハーフマラソンを考えるとき、距離がマラソンの半分なので、最初からトップスピード走れるでしょうか。実は、トップランナーである実業団や学生ランナーたちでも5月から6月に開催されるハーフマラソンにおいてトップスピードを維持した走りをすることは難しいと思います。

その理由は様々ですが、大きな理由のひとつとして、これから夏に向けて気温や湿度がどんどん上昇していく季節だからです。そのため、ロードで実施されるハーフマラソンの場合、10kから15k以降はかなり苦しみ、ラストはマラソンのようになるケースも多々あります。そのため、この時期は積極的にトラックで1万mを走ったりしますが、それでも暑さで苦しい走りになっています。また、この時期のトラックで実施される1万mは、夕方からスタートさせるナイター陸上が多く、その理由もそのためなのです。

このようにオリンピックや箱根駅伝を目指している一流選手たちでも、10k以上の長距離を走りきるには厳しい季節です。したがって、一般の市民ランナーの方々がハーフマラソンで自己記録更新を目指すことは、いかに難しいことであるかは想像できます。まずは、この事実をしっかりと把握しておくことは大切です。

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