Home > トレーニング計画 | マラソン > 期分け・13

期分け・13

H27-2-1 012

【期分け・13】今回は、3つ目の相違点について考えていきます。

◆相違点3).チーム競技である。

一般的にマラソン(陸上競技)は、個人競技として広く認識されていますが、その中において駅伝は、リレー種目と並んで数少ないチーム競技として知られています。と、言いながら駅伝も個人の力が結集しているので、やはり個々の走力がポイントになる点は他の陸上競技と変わりません。

さて、個人競技の代名詞とも言えるマラソンはよく人生に例えられます。スタートは参加選手全員が一緒にスタートしますが、ゴールを目指す道中での駆け引きやペース配分は個々に違います。そして、ゴールでは大きな差となります。しかし、記録や順位に対する達成感や満足感は見かけの記録や順位ではなく個々に違います。まさに、人生に似ています。

ところが、中には目標どおりのペースを刻むことができず、後半大きく失速したり、歩き出したりする方もいます。更には、脚の不調から途中リタイヤを選択するケースもあったりします…。

一方の駅伝は、原則として自分の意志で歩いたり、途中でリタイヤすることを選択できません。なぜなら次にタスキを渡す仲間が待っているからです。また、アンカーの選手は自身が走っている順位が、そのままチーム順位になります。このように、個人競技のマラソンと駅伝の決定的に違う点は「責任」です。

言い方を変えると、マラソンは自分勝手に走っても良いが、駅伝はチームのために任された区間を、最後まで責任を持って走る必要があります。同時に自身の失速(ブレーキ)はチームに影響し、逆にそれを補う仲間がいます。もちろん、快走することでチームに大きく貢献することもできます。また、駅伝はいかなる状況でも待っているチーム(仲間)のために、自分自身の意思で勝手に投げ出すことができません。

つまり、チーム(仲間)のために走る駅伝こそが人生に似ていると感じるのですが、いかがでしょうか…。

このように、駅伝を走ることで心身共に粘り強さが身についてきます。同時に、駅伝で培った真の粘り強さは、最も苦しいマラソンの後半に必ず活かされます。

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://blog-yasuda.main.jp/wp-trackback.php?p=4770
Listed below are links to weblogs that reference
期分け・13 from 安田享平のランニングライフ

Home > トレーニング計画 | マラソン > 期分け・13

Search
Feeds

ページの先頭へ