【マラソンに向けて・2】今回からマラソンを攻略していくためのトレーニングについて考えていきますが、これまでと少し違う角度から見ていきたいと思います。
具体的には、スピード(走行速度)の違いからマラソントレーニングを考えていきます。まずは、有酸素運動域と無酸素運動域の視点からマラソントレーニングを整理していきます。
一般的には、ランニングスピードが遅いと余裕があり、会話もできます。しかし、徐々にスピードを上げていくと余裕もなくなり、心拍数も上がって呼吸もあらくなっていきます。そして、スピードの限界点に達してくると、心拍数も頭打ちになってきて、今度は逆に失速していきます。
これは、長距離走を経験したことのある人なら誰もが体験していることです。同時に、このスピードの限界点を引き上げていくのが、マラソントレーニングの目的でもあります。
それでは、上記したことをスピードの違いから3つのゾーンに分類して考えていきます。まずは、スピードの遅い方からAゾーン、Bゾーン、Cゾーンとします。
Aゾーンはとてもゆっくりしたスピードで走っているゾーンで、乳酸がほとんど発生しないスピードのため、いつまでも走っていられる体感です。当然のことながらこのAゾーンは有酸素運動域に相当します。専門的には「酸素摂取量>酸素消費量」とも言えます。
そして、このAゾーンに該当する代表的なトレーニングとしては「LSD」があげられます。また、このトレーニングについては、ある一定の走力に到達した熟練ランナーに対する効果を否定的に見る指導者もいますが、私自身はマラソンにとって重要なトレーニングと考えます。
中でも初心者や走歴の浅いランナーには最も効果的なトレーニングのひとつになります。つまり、有酸素運動に適した身体をつくっていく上においては最適なトレーニングであり、熟練ランナーにとってもマラソンを見据えた最初の土台つくりには欠かせないトレーニングであると考えます。
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