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マラソンに向けて・10

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【マラソンに向けて・10】今回からマラソンにおける最も重要課題のひとつである「失速」について考えていきます。

単に失速と言っても「酸素摂取量<酸素消費量」に陥り、酸素負債による失速があります。この場合、ペースを落とし「酸素摂取量≒酸素消費量」に戻せば乳酸も除去できて再び元気に走れるはずです。

ところが、同じ失速でも原因がエネルギーである場合、復活が相当難しくなります。特に、グリコーゲン枯渇による失速の場合、単にペースを落としたとしても復活することは、ほぼ不可能と言えます。

もちろん、どちらも失速ですが、2つの失速に違いがあるのと同時に、その原因を判断することはとても難しいのも事実です。まずは、具体的な失速例を参考にしながら更に掘り下げていきます。最初は酸素負債による失敗例です。

その具体例として、後半苦しくなってペースダウンしたが、落ち込みを最小限に防いでゴールできたケースです。この場合、いわゆるBゾーンとCゾーンの境目だったペースがCゾーンのペースに上がったため、酸素負債が限界近くに達したのです。

従って、ペースをBゾーンに落とすことにより、乳酸をうまく除去しながらゴールできたと考えられます。ところがこの時、ペースの落とし方が足りず、BゾーンとCゾーンの境目ギリギリで走っていると、再び酸素負債が発生します。

しかし、今度は限界点を超えて筋肉が耐えられなくなり、大失速になる可能性が高まります。もちろん、こうなると筋肉のダメージが大きくなり、修復不可能に陥ります。では、Bゾーンまで落とせば絶対に復活できるかと言えば、必ずしもそうではありません。

この場合、失速の原因が単に乳酸の蓄積だけではないからです。この点がとても難儀なところですが、次回は同じ失速でもエネルギーの視点から考えていきます。

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