【秋の走り込み】今年も9月に突入し、いよいよ本格的な秋からのマラソンシーズンが近づいてきました。もちろん、季節に関係なく年間を通じてマラソンに挑戦している方々にとっては、特に意識することではないかもしれませんが…。
さて、9月は残暑が厳しい日もありますが、これからは気温も下がっていくので、マラソンに向けた本格的な走り込みには最適な季節へと移っていきます。具体的には30k以上の長い距離を走り込んでいくトレーニングが主流となっていきます。
いわゆる「距離走」と言われるトレーニングです。このトレーニングについては、どの程度の距離をどんなペースで走るかは個々の走力や考え方によって変わりますが、マラソンを目指していく上で欠かすことのできない重要なトレーニングであることは、誰もが認めている点でもあります。
特に、仕事の合間をぬって走り込みをしている市民ランナーの皆様にとってこの距離走は、積極的に実施して頂きたいトレーニングと考えます。一方、箱根駅伝を目指す学生選手や実業団選手の中には、この距離走をそれほど実施していないにも関わらず、マラソンで好タイムをマークした選手たちもいます。
そんな選手たちの成功体験を読んだり聞いたりして、「距離走はそれほど必要ではない」と、考える市民ランナーの方も意外といます。もちろん、その考え方を真っ向から否定しませんが、まずは学生選手や実業団選手たちとの違いを考える必要があります。
多くの学生選手や実業団選手は、年間を通じて1日に早朝と本練習の2回は最低走ります。また、ジョギングと言ってもかなりのペースで走るので、1時間程度のジョギングでも15k前後の距離になります。そのため、休養的な日に早朝と本練習で1時間ずつのジョギングでも、1日の走行距離は30k前後になります。
つまり、マラソンを目指していなくても月間走行距離は少なく見ても700k以上には到達します。更に、これをほぼ1年間継続しているので、マラソンを走り切れる走力は十分に培われていると推測できます。従って、本格的な距離走をしていなくてもマラソンを走れてしまう選手がいるのです。(特に初マラソン、更にその記録が生涯ベストとなるケース)
ところが、逆に市民ランナーの多くは、平日の朝と夕方にそれぞれ1時間以上走る時間や環境を確保することは難しく、慢性的な走り込み不足が定着しています。実は、学生選手や実業団選手以上に、週末や休日を活用した距離走は重要になると考えます。
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