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連戦について・6

【連戦について・6】前回からの続きで、注意点2について更に考えていきます。

前回は、本命のマラソンから4週間から3週間前のレース出場を否定するような事例ばかりあげましたが、別の見方として、「連戦について・3」にも記載したように、ハーフマラソン以下の距離だと想定以上に快走してしまう可能性もある点です。

走り込みの疲労も出てくる時期なので、レース中は最後まで重たい感じのままゴールすれば良いのですが、ハーフマラソン程度の距離だと、スタミナがアップしている分、最初からある程度のペースで最後まで押し切れてしまうケースがあります。

その結果、そのレースを境に調子が一気に上がっていく可能性もあり、こうなると狙ったマラソンに調子を合わせることが、難しくなっていきます。そこで、調子の波を狙い通りに導く必要があり、これが重要なポイントになります。

具体的には、トレーニング計画の流れを変えないようにして、レースに出場することです。つまり、練習の一環として出場するレースに対しては、「調整」をしないことです。

例として、日曜日のレースに向け、その週に予定してあるポイント練習の量を落としたり、疲労を抜くような内容に変更しないことです。このような調整を実施してしまうと、想定以上に調子が上向いて、上記のように陥ってしまいます。

更に、練習の一環として出場したレースに関しては、スタート前に必ず設定タイムを決め、その設定タイムに沿った走りに徹することが大切です。これは、どのレースにも当てはまりますが、特にマラソン4週間から3週間前のレースはより重要と考えます。

もちろん、設定タイムどおりに走れる自信が無いとか、逆に調子が思うように上がっていない場合は、勇気を持ってそのレースを回避することも必要です。その場合、大会参加費等の経費は全て無駄になりますが、レースを練習の一環として出場する方は、その決断のできる強い気持ちも不可欠です。

前回も記載しましたが、本命のマラソンに向けた4週間から3週間前の時期は、走り込み期から調整期に移行していく時期なだけに、レースで頑張り過ぎたり、追い込み過ぎたり、逆に後半大きく失速したりと、調子の波が大きく変わるような走りを回避することは必須です。

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