【天候不順】国内最大のマラソン大会である東京マラソンは、今年は例年から1週間スライドした3月3日に開催されました。それに伴い、びわ湖毎日マラソン大会も1週間スライドしたのはご存知のとおりです。
さて、この時期は季節の変わり目です。晴れれば気温が15度をこえる日もあり、逆に真冬のような寒さに戻る日もあります。特に、3月の第1日曜日はなぜか雨天だった記憶が色濃く残っています。
実は、千葉県富津市で開催されている千葉県民マラソン大会も3月の第1日曜日に開催されており、日本ブラインドマラソン協会の強化指定選手たちも毎年参加しております。そんな縁から毎年3月の第1日曜日は必ず同大会に参加していますが、なぜか雨天が多く、経験的には「雨の当たり日」と頭にすり込まれています。
案の定、今年もこれまでの経験どおり、雨となりました。余談になりますが、複数の大会に何年も参加し続けていると、必ず晴れている大会と高い確率で雨天に見舞われる大会が、存在することに気がつきます。もちろん、自然現象なので誰が悪いわけではありませんが、季節の移り変わりは思っている以上に規則正しいと感じたりします。
さて、その東京マラソンも千葉県民マラソン大会も冷雨下の厳しいレースとなりました。特に、マラソンは寒さに体温を奪われていくので、後半は本当のサバイバルレースだったと思います。また、東京五輪に向け、暑さ対策の話題が多くなるのは至極当然のことですが、その選考レースは真逆のコンディションに陥る可能性があるのは何とも皮肉なことです。
今回の東京マラソンも晴れて気温が15度をこえるコンディションになっていたなら、全く別の結果になっていたのかもしれません。しかし、今回の冷雨に負けて脱落していく選手が圧倒的に多かった中、逆にその冷雨を見方につけ、東京五輪への道を切り開いた選手たちが登場したのも事実であり、マラソンファンとすれば痛快なレースでした。
「マラソンは最後の最後まで絶対にあきらめてはいけない」
これまで華やかでスピーディーなイメージの東京マラソンでしたが、マラソン本来の「泥臭く粘って走り抜く」が主役に躍り出た今回の大会は、いろいろな意味で水を差すような結果となり、特に男子マラソンは面白くなってきたと…。
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