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夏の走り込み・10

【夏の走り込み・10】先日の8月25日は、北海道マラソン大会が開催されました。また、同大会においては、視覚障がいマラソンの部も実施いただきました。ちょうど1年後の8月25日は東京パラリンピックの開幕予定ですが、同大会に出場するための代表推薦選考大会でもありました。

大会前日はテクニカルミーティングを実施しましたが、代表推薦選考大会にエントリーした全ての選手が元気に出席しました。調子の良し悪しは別にし、スタートラインに立てない選手が皆無だった点は、心から安堵しました。いうまでもなく、選手にとって怪我や故障などで、走れない以上の苦しみや辛さはありませんので。

大会当日、スタート時の天候は雨となり、気温も20度を下回るコンディションとなりました。来年の東京パラリンピックに向け、可能な限りの暑熱データを残しておきたいスタッフ側にとっては残念な天候でしたが、選手にとっては良いコンディションになりました。

案の定、視覚障がいの部は男女とも大会史上最速ペースでレースが推移しました。そんな中、男子はスタートから積極的に走った熊谷選手が代表推薦選手。一方の女子は、最後まで自分自身のペースを押し通した西島選手が代表推薦選手に選考されました。

その西島選手は64才の大ベテラン選手です。来年の東京パラリンピックに代表決定すれば、65才で大会を迎えることになります。特に、己の体力と気力だけで勝負するマラソン競技において、60才を超えても体力と気力をキープしていることは驚異的です。

なぜなら、どんなレベルの選手でも、ある目標を持ってマラソンを走るためには、相応のハードトレーニングを積み重ねていく必要があるからです。実際に西島選手も強化合宿においては、20代の選手たちと全く同じトレーニングを実施しています。

また、西島選手は年間を通じて強化合宿に最も参加している選手のひとりでもあります。そのため、今回の北海道マラソン大会に向けた強化合宿においても、こちらの狙い通りに「スピードアップ」し、「スタミナアップ」していきました。もちろん、そのかげには科学的サポートもあり、特に年齢的なマイナス要因は解消されてきたと思います。

西島選手の次の目標は、16年振りの自己記録更新です。そして、それを達成した場合、一般選手も含めた年齢別の世界記録達成の快挙につながります。別の意味でも楽しみになってきました。

※写真は同日に開催されたニューカレドニアマラソンにおいて女子の部で優勝した山口選手(左)

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