【秋を走る・7】コロナ禍の影響で各種大会が中止や延期に追い込まれている中、皮肉にも今年の秋は例年以上に走り易い気候になっていると感じているのは私だけでしょうか。
千葉県富津市富津公園において実施した強化合宿も恵まれた天候のおかげもあり、順調に走り込むことができました。今回の強化合宿は6日間の日程でしたが、26kビルドアップ走を1回、40k走を2回など、どの選手も積極的に走れていました。
また、箱根駅伝予選会も無事に終了し、全日本大学駅伝や東日本実業団駅伝などが迫っていることもあってか、今回の合宿期間中は学生選手も実業団選手もほとんど見かけない珍しい状況でした。特に平日の富津公園内は人も車もまばらになっていたので、のびのびと走り込むことができました。
11月もこの富津公園を拠点とした強化合宿を2回実施予定です。11月は10月の強化合宿よりスピードを高める内容にシフトしていきますが、走り易い気候が続いているので、一気に調子が上がっていかないような見極めとサジ加減が必要になります。
12月の防府読売マラソンを目標にしているので、11月に調子が一気に上がりだすと、12月に入るころには調子が落ちていく可能性も出てきます。もちろん、目標の大会に調子を合わせる方法は様々ですが、これまでの経験だと、調子を引き上げていくよりも上がり切ってしまった調子を維持(継続)する方が圧倒的に難しいと感じます。
例えるなら、ある入れ物に水を注いで満杯にしてく作業より、その入れ物から溢れて外に流れ出た水を元の入れ物に戻す作業の方が難しいとでも言いましょうか。11月は更に走り易い気候が予想されるだけに、より慎重な距離やタイムの設定が不可欠になります。
特に、10月を順調に走り込めた選手ほどその見極めが難しいと感じます。単に調子が良いのなら11月後半から調子が落ちていくことが懸念されます。しかし、走力そのものが一段上のレベルに到達しているとしたなら、距離やタイムの設定を上方修正する必要があるからです。
もう少し掘り下げて言うなら、12月の防府読売マラソンで、「自己記録更新を狙えるか否か」の判断を選手ごとに見極めていく時期に入ってくるのが11月でもあるからです。物事は難しく考えると難しい答えしか出ないと言いますが、シンプルに考えてもその見極めは難しいものです。
これからは風邪にも注意です。
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