【冬を走る・5】第51回防府読売マラソン大会は無事に開催されました。まずは、大会開催にご尽力いただいた関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。また、出走された選手の皆様、感動をありがとうございました。
今大会の男子優勝は丸山選手が「2時間9分36秒」、女子優勝は赤坂選手が「2時間29分21秒」と、男女ともに好記録でした。そして、視覚障がい男子は堀越選手が「2時間22分28秒」のアジア新記録、女子は道下選手が「2時間54分13秒」の世界新記録で、それぞれ優勝しました。
特に、丸山選手は最後の2.195kを「6分14秒」で駆け抜けましたが、この記録は私の記憶に間違いがなければ、日本人歴代最速ラップだったのではないでしょうか。とにかくすごいスパートでした。そして、2位に入賞した川内選手も好調時とそん色ない見事な走りでした。
また、同大会はIPC公認大会として、日本視覚障がいマラソン選手権大会も兼ねていただいており、上記したように目標どおりの結果を残すことができました。大会関係者の皆様には重ねて御礼申し上げます。
さて、来年に延期となった東京パラリンピックの視覚障がいマラソンは、9月5日スタート予定ですが、その間にIPC公認マラソン大会が開催されるのは今大会が最後になる可能性もあります。この点については、選手たちとも危機感を共有し、今大会を目標に走り込んできました。
「狙った大会に調子のピークを合わせる!」
至極当然のことですが、どんな選手もそれを最大の目的に調整をしていきます。しかし、何度やってもこれが最も難しく、どんな大会においても納得のいくピーキングができた選手の方が少ないのでは……。
「少ないチャンスをものにする!」
今回、視覚障がい選手は、男子が4選手、女子が6選手の計10選手がスタートし、9選手がゴールしました。そのうち自己記録更新を達成した選手は6選手と、かなりの高確率で自己記録更新を達成することができました。
今年は夏の走り込みを北海道で実施したあと、合宿地を千葉県富津市に戻し、今回の防府読売マラソン大会を目標に走り込んできました。その走り込みから調整の流れをしっかりと振り返り、来年9月にも同じようなピークをつくれるよう、引き続き地道に走り込んでいきます。
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