
【12月を走る・3】先日の日曜日は、2年振りに奈良マラソンが開催されました。この奈良マラソンには富津合同練習会で一緒に走っている仲間たちも、2010年の第1回大会から参加しており、個人的にも親しみを感じます。
また、この大会はコースの起伏が激しく、国内では難コースのマラソン大会としても有名です。ところが、回を重ねるごとに参加者は増え続け、今では国内屈指の人気大会となりました。このように、大規模な市民マラソン大会は、記録を狙いやすいか否かだけの判断で、人気のバロメーターをはかることは難しいといえそうです。
あらためて、マラソン大会を選ぶ理由や、その楽しみ方は様々で奥が深いと感じます。
さらに、同大会の公式順位はグロスタイムではなく、ネットタイムでの順位を採用していました。この場合、見た目の順位と実際の順位が異なることがおこります。つまり、ある選手が1位でゴールしたとしても、スタートまでのロスタイムの有無により、後方からスタートした選手に負けていることが起り得ることになります。
実は、今回の男子総合順位がそれに近い状況でした。優勝した選手と2位になった選手は、ゴールでのタイム差は3秒でした。しかし、ネットタイムの公式結果では、その差はわずか「1秒」だったのです。2位の選手があと1秒早くゴールしていれば、優勝者が2名になっていたかもしれません。
また、何かの手違いで、優勝する可能性のある選手が、かなり後方からスタートすることになった場合、トップでゴールした選手の優勝が確定するまで相応の時間がかかることになります。その結果、最終的にはガッツポーズでゴールした選手が2位で、後方から途切れめなくゴールする一般ランナーたちの中に紛れてフィニッシュした選手が優勝と、少し複雑な状況になる可能性も……。
いろいろと考えてみるのはこれで終わりにしますが、奈良マラソンは今年も素晴らしい大会でした。あらためて、来年もよろしくお願いします。
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